TC ELECTRONIC/Polytune2・3・clip・NOIRの種類の違いと使い方!特徴は?

TC ELECTRONIC/Polytune2・3・clip・NOIRの種類の違いと使い方!特徴は?

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この記事ではTC ELECTRONICの

  • Polytune2
  • Polytune3
  • Polytuneclip
  • PolytuneNOIR

の種類の違いを解説しています。それぞれの使い方と特徴は何でしょうか。

自分に合ったものを選べるように全種類使った筆者が詳しくレビューしていきます。

目次

PolyTune2とは?

世界のチューナーの定番「BOSS TU-12」の座を奪った、世界初の機能「ポリフォニック・チューニング機能」を搭載した「TC ELECTRONIC Poly Tune」が衝撃デビューしたのは2010年です。世界の常識を覆した「Poly Tune」ですが、その結果に甘んじることなく、ユーザーからの意見を積極的に取り入れ、TC ELECTRONICはアップデート版の「Poly Tune2」を発表致します。

その「ポリフォニック・チューニング機能」の説明です。通常ですと一弦ずつ音をチューニングしていくわけですが、この機能は全弦一気に弾くと、ディスプレイに6つのライトが点灯して各弦のチューニングの状態が確認でき、合っていない弦だけを合わせていける機能です。

他には見やすく明るい「ディスプレイ」や「トゥルーバイパス機能」が特徴です。

現在は販売が終了しており、PolyTune3が販売されています。

PolyTune3

PolyTune3の特徴

TC ELECTRONICの進化への努力は留まることを知らず、間髪入れずに「Poly Tune3」が発表されます。Poly Tune2の全ての機能は受け継がれた上で、今回のアップデートの目玉は評判の良い同社の「Bonafide Buffer」が内蔵されています。トゥルーバイパスとの切り替えも可能で相変わらずの「痒い所に手が届く」仕様となっています。

他には、LEDライトのサイズが大きく鮮明になり視認性がさらにアップされています。もちろん電池でも動きますが、他のエフェクターに電源を供給できるアウトプットも一つ付いています。

PolyTune3の使い方

使い方は至って簡単です。全弦まとめて弾けばPoly Tuneが自動的に検知して「ポリフォニック・モード」となります。画面に向かって左から6弦~1弦です。上下に「赤くはみ出している音」が合っていない音ですので緑の位置まで調整します。また、一弦ずつ弾いていけば「クロマチック・モード」に自動で切り替わります。更に精度の高いチューニングが必要な場合は「ディスプレイ・モード」ボタンを押して「ストロボ・モード」を選べば驚異の測定精度+/-0.02セントでチューニングができます。

「TUNING」ボタンを押すとチューニングのモードを切り替えられます。
変則チューニングやカポタストを付けたままでもチューニングできる「合計13のモード」を選択できます。
■ レギュラー・チューニング。
■ 半音~2音半下げチューニング。
■ 1フレットから7フレットまでカポタストを付けていてもチューニングできます。

後は、フットスイッチ長押しで「ドロップDチューニング」に対応したモードになります。長押しすると画面下に「d」の文字が出ますのでモードが切り替わっているのが確認できます。

繋ぐ位置は他のエフェクターの影響を受けない一番最初が良いですが、ワウを繋ぐ場合には「ローインピーダンス」に変換された音ではワウが受け付けない場合がありますのでワウの後が良いですね。

PolyTune3がおすすめなシーン

使用用途に応じて三つのモードを使いこなしましょう。

■ ポリフォニック・モード
全弦同時にチューニングの状態を確認できる「ポリフォニック・モード」はライブ中の短い曲間での確認に向いています。ライブの進行状MCなしで数曲続けた方が良い場合があったりします。こんな時にチューニングに不安があるままですと「精神衛生上」良くないですよね。ライブ中の少しの間、例えば「ドラムのリズムだけでボーカルがオーディエンスを煽っている時など」にポリフォニック・モードで「じゃーん」と全弦弾いて確認しましょう。ノリ重視のロックバンドでしたらザックリ「確認と補正」をして最後まで勢いよく飛ばしていきましょう。

■ クロマチック・モード
先程のライブの短い間でもう少し余裕がある場合には「クロマチック・モード」再確認しましょう。より安心感が得られ演奏に集中できます。その他には「自宅での個人練習」にもクロマチック・モードで良いのではないでしょうか。ちなみにクロマチック・モードの精度は+/-0.5セントです。ストロボ・モードには及びませんが、他のチューナーと比べますと高精度な方です。

■ ストロボ・モード
+/-0.02セントの超高精度の「ストロボ・モード」はレコーディングなどのシビアな場面に向いています。ライブ中にももちろん使用可能ですが、高精度過ぎて時間がかかるのと、神経質になり過ぎ「完全に合わせなくては気が済まない」という状況に陥りライブの楽しさが半減してしまうかも知れません。後は、ギターの微調整「オクターブ・チューニング」に向いています。

■ アンビライトセンサー
これはディスプレイ画面の切り替えではなく、自動で視認性を確保してくれる機能です。暗いライブ・ハウスや明るい野外などの会場に応じてディスプレイ画面の明るさを自動調整してくれます。

PolyTune3はこんな人におすすめ

搭載されている機能を考えますとお値段も安いと思います。とても評判の良いTC ELECTRONICの「Bonafide Buffer」は、単体で7000円前後ですからそれだけでもお得ですよね。使用用途に応じてモードを切り替え、ジャンルによってチューニング・モードを切り替えてと対応できない場面がない完璧なチューナーです。そして、一番大事な精度は、チューニングにシビアな方も満足する高精度ですのでPoly Tune3は「新しい定番チューナー」となる事でしょう。

POLYTUNE 3 NOIRとは

Poly Tune3には少し小ぶりな「Poly Tune3mini」という兄弟機種が存在します。その機能そのままに色が「BLACK」に塗られた物が「Poly Tune3 NOIR」となります。

通常サイズとの違いは
▪ 電池駆動ができない。
▪ 他のエフェクターへの電源供給ができない。
▪ USB端子が付いていない。
▪ キャリブレーションAが「440Hz」のみの対応である。

お値段もそんなに変わりませんので、ボードに余裕がない場合以外は通常サイズをお勧め致します。特に「ジャズ・バンド」や「オーケストラ」で使用をされる方はピアノや管楽器はキャリブレーションAが「442Hz」がポピュラーですので、NOIRでは対応できません。最大のメリットは、トゥルーバイパスとバッファーの切り替えがPoly Tune3では裏ぶたを開けなくてはいけませんでしたが、外部にスイッチが付いていることです。

 PolyTune Clipとは

クリップ・チューナー最強機種と誉れ高い「Poly Tune Clip」です。ギターのヘッドに挟み振動を感知して音程を検出すクリップタイプのチューナーですが、なんと、Poly Tune3と同じ三つのモードを搭載しています。更にminiでは搭載されなかった「キャリブレーションA」が435~445Hz対応となっています。

他には「楽器モード」なるものが付いています。GUITERモードとBASSモードを本体横の操作ボタンを長押しで切り替えられ、ディスプレイ右端に「G」と「B」で表示されモードの確認ができますが、これはコルグなどのチューナーに付いている「切り替えるとギターの六弦がベースの四弦として表示される」という親切機能ではなく、BASSモードにすると「ポリフォニック・モード」が機能しなくなるという仕様です。

本当にクリップ・チューナー最強機種と言っても過言ではないですが、ロック・バンドのライブなどの静寂が少ない場面では上手く反応してくれないかも知れません。激しくライブを進行していくバンドにご在籍でしたら、Poly Tune3の通常サイズかminiが良さそうです。

後、「オマケ」が付いています。Poly Tune Clipを購入すると付いている「コード」でDAW上で使えるPoly Tune プラグインが入手できます。こちら有料で購入もできますが「オマケ」は何かと嬉しいものです。コードを入力してプラグインをインストールするという流れです。Poly Tune Clipを購入されてDAWソフトを使っている方はインストールしておきましょう。

POLYTUNEを実際に使った感想

Poly Tune3を使った感想は「これ以上のチューナーがこれから先出るのだろうか」「これ以上の機能がチューニングをするうえで必要なのだろうか」です。ピッキングの反応も凄いです。例えば、少し早めのフレーズを弾いても見事に追従してきます。故障しやすい箇所のスイッチも丈夫で音がしない「ソフト・タイプ」なので、ライブ中に焦って激しく踏んでも大丈夫です。また、アコースティック・ライブなどの静かなシチュエーションでも静かにオン/オフできますので、全くデメリットが見当たりませんでした。

POLYTUNEのまとめ

Poly Tune3の素晴らしさを説明するために、他社の製品も比較対象として出そうかとは思いましたが、Poly Tune3にはできなくて他社製品にできる事が無いのでやめました。唯一同性能に近い「Sonic Research ST-300」がありましたが「見にくいディスプレイ」や「ほぼ倍の値段設定」など、こちらもデメリットばかりを書くことになりそうなので控えました。

大まかなPoly Tuneシリーズの選択基準ですが
■ 「ジャズのセッションライブなどによく行く」「仕事でオーケストラとの合奏がある」という方はレギュラー・サイズのPoly Tune3を。
■ 「ロック・バンド以外やっていない」「エフェクタ・ボードのコンパクト化を図っている」という方はminiを
■ 「アコースティックの弾き語りアーティストだ」「小規模で小さい音量のライブが多い」という方はPoly Tune Clipをお勧め致します。

ですが、レギュラー・サイズのPoly Tune3が値下げされ一万円を切ってしまいましたので「大は小を兼ねる」ではございませんが、レギュラー・サイズのPoly Tune3を買われた方が後々お得となりそうです。

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