MXR MC404 DUAL INDUCTOR WAHはCustom Audio Electronicsのボブ・ブラッドショーとDUNLOPのCrybabyデザインチームのコラボレーションによって開発されたワウペダルです。
今回はそんなMXR MC404 CAE Wahについてより詳しくレビューしていきたいと思います。
MXR MC404 DUAL INDUCTOR WAHの効果的なセッティングについても解説してます。
MXR/MC404 CAE Wahとは?
MXR/MC404 CAE Wahはハイクオリティで万能なワウペダルの制作を目的として開発され、デュアルFaselインダクターというインダクタンスにより2つのサウンドキャラクターモードが切替可能です。
さらにCustom Audio Electronics MC-401 BOOST/LINE DRIVERというブースターを内蔵し、本体下部側面のスイッチでオン/オフの切り替え、本体前部の側面にあるヴォリュームポットで音量調整が可能となっております。
ハードワイアーバイパスというトゥルーバイパスに似たバイパスを採用。
さらに内部には完全独立型のQコントロールのポットをそれぞれ2つ備えており、幅広いサウンドメイキングが可能です。どちらのモードなのかは側面のLEDの色によって判別可能で、こちらのLEDでワウのオン/オフ、ブーストのオン/オフも視認可能です。
- デュアルFaselインダクターで2つのサウンドキャラクターモード
- ブースター内蔵で本体下部側面のスイッチでオン/オフの切り替え
- 本体前部の側面にあるヴォリュームポットで音量調整が可能
- ハードワイアーバイパスで音質劣化しにくい
- 完全独立型のQコントロールのポットをそれぞれ2つ搭載
MXR/MC404 CAE Wahのスペック
商品名 | MC404 CAE Wah |
メーカー | MXR |
概要 | ワウペダル |
特徴 | 扱い易いハイファイサウンド |
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MXR/MC404 CAE Wahの使用アーティスト
ソロギタリストとしても活躍し、XoticのBB Preampというオーバードライブ系の歪みエフェクターに自身の名を冠したモデルを発売しているAndy Timmonsが使用しています。
MXR/MC404 CAE Wahの音質や特徴
特徴1 2つのサウンドキャラクターを搭載
デュアルFaselインダクターによりふたつのサウンドキャラクターの切り替えが可能となっております。
この機能は今までのワウペダルにありそうでなかった機能です。
登場時から代表的なVOXのワウペダルと、こちらの開発元でもあるDunlop Crybabyのようなふたつのキャラクターを備えており、内部のQコントロールのポットで調整も可能となっております。
この一台によって網羅!!
特徴2 ブーストによって細かい音量調整が可能
カスタムオーディオエレクトロニクスのMC-401 BOOST/LINE DRIVERを搭載しているのでこの一台でエフェクトオン時のブーストが可能になっております。(単独での使用はできません)
ワウを使用したバッキングとソロの音量を切り替えることもできますし、ブーストスイッチを常時オンにしておくことでワウのエフェクトオン時にはいつもブーストしておくことも可能です。
特徴3 音痩せも少なくローノイズ
先述のように多彩なサウンドメイキング、モードの状態や各セクションのオン/オフがわかるようにいくつもLEDを搭載しているなどプレイヤー目線に立った多機能なワウペダルとなっています。
高品位なパーツを使用することにより、ワウペダルではどうしても避けられない音痩せなどが軽減されています。
ハードワイアーバイパスというトゥルーバイパスに似た機能を採用しているので、音痩せも少なくローノイズとなっております。
以上のように様々な機能で高水準なサウンドキャラクターに仕上がっています。
- クライベイビーのように高音が痛いところや
- VOXワウのように低域がもたつくことも無く
ハイエンドブティックペダルのような質感も特徴です。
MXR/MC404 CAE Wahのデメリット
デメリット1 ブーストスイッチの位置や機能が少し残念
独立して使えない…
MXR MC-401 BOOST/LINE DRIVERという同社の高品位なクリーンブースターが搭載されていますが、独立して使えないのは惜しいポイントです。
側面のボタンが操作し辛い…
またブーストスイッチが左側についていて一般的なボードの組み方だとワウペダルは一番左側であり、ボードを組むと側面のスイッチが足で操作しづらいように感じます。
ワウの切り替えスイッチは右側についているので操作しやすいのですが、曲中にはワウのモードは切り替えないケースが多いため、あまり意味がないような気もします。
音作りの点も加味するとワンステージの中で切り替えないケースが多いのではないのでしょうか。
ブーストスイッチを切り替えやすいように使いたければ、ボードや周りのエフェクターなどから少し離して使うなどの工夫が必要です。
デメリット2 サウンドが少し上品すぎるかも
オリジナルのVoxやCrybabyに比べると角が取れてハイファイなサウンド。
なので昔の音楽に比べるとそこまでアグレッシブではなくエグ味はないと思います。
MC404 CAE Wahの使い方やセッティング
使い方1 2つのインダクターの内部ポットを調整し実戦向きに
両方ともそれぞれに独立した内部ポットがあるので、そちらを駆使して使っていきましょう。
ファンクやポップスなど、クリーンなカッティングやメロウなリードにはVOXタイプのモードを使用。
激しいギターソロや深い歪みのサウンドにはCrybabyタイプのモードを使用。
この幅広いサウンドメイクをどちらかに適したギターサウンドに囚われずに両立して切り替えて使うことも可能です。
使い方2 ワウの半止めサウンドをもっと簡単かつ便利に
- マイケルシェンカー
- B’zの松本孝弘
- ブライアン・メイ
のようなトレブルブースターを噛ませたようないわゆる鼻詰まったようなサウンドを再現するのはもちろん、クリーンブースターを搭載していることにより半止めサウンドでリードプレイなども容易にセッティングできます。
MXR/MC404 CAE Wahと似ている機材と比較
FulltoneのCLYDE WAH DELUXEと比較
対抗馬としてはFulltoneのCLYDE WAH DELUXEになるのでしょうが、あちらの方が1万円くらい高価です。
お求めやすく高品質なのはMXR MC404 CAE Wahなのではないかと思われます。
MXR MC404 CAE Wah以降、FulltoneのCLYDE WAH DELUXEの存在もあり、サウンドキャラクターを多く携えたワウが登場するのかと思っていましたが、こちらの2機種がメインのまま10年近くが経とうとしています。
他のワウペダルはヴィンテージのモデリングやアーティストモデル、他には歪みを搭載していたり、スイッチレス、小型化などの機種がそれぞれ数年おきに登場するようになっています。
MXR MC404 CAE WahとFulltoneのCLYDE WAH DELUXEのクオリティが高く、新機種も出ないですし追随する存在も現れないほどの傑作だということになるのではないでしょうか。
MXR/MC404 CAE Wahを実際に使った感想
- レコーディング
- ライブ
- リハーサル
- セッション
など様々な場面で大活躍してくれます。
サウンドキャラクターがすぐ切り替えられるのでイメージしている音や求められた音に高いクオリティですぐ対応できるのはとても素晴らしいです。
ブースト機能も搭載しているので様々な場面で臨機応変に対応できます。
MXR/MC404 CAE Wahはこんな人におすすめ
VoxやCrybabyのワウペダルをお持ちの方でもサウンドメイキングをワンランクレベルアップさせたい方。色々な音が出したい方、多機能を活かして多彩なサウンドシステムを構築したい方。
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