エレハモ/Freeze Sound Retainer(フリーズサウンドリテイナー)をレビュー!

エレハモ/Freeze Sound Retainer(フリーズサウンドリテイナー)をレビュー!

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Electro-harmonixのエフェクターはネーミングも全て個性的で効果を「比喩表現」している物が多いです。

たとえば本記事で紹介するELECTRO-HARMONIX / Freeze Sound Retainerの「Freeze」は「凍る」「氷結」などの意味ですよね。

カテゴリーはSound Retainerとされています。これを訳しますと「音を維持する人」。

Freeze Sound Retainer、つまり「凍った音を維持する人」とは、どんな効果のあるエフェクターなのでしょうか。

この記事ではエレハモから出ている Freeze Sound Retainer(フリーズサウンドリテイナー)の特徴、そして使用した感想をレビューしていきます。

使い方次第で無限の可能性が広がる。
そんなエフェクターです。

目次

Freeze Sound Retainerのスペック

商品名Freeze Sound Retainer
メーカーELECTRO-HARMONIX
概要・飛び道具
・サウンドリテイナー
特徴音を記録して永遠と伸ばす

Freeze Sound Retainerなら最低価格保証のサウンドハウスがおすすめ!

  • 音を記録して永遠と伸ばす
  • 使い方は自由発想無限
  • ピッチシフター系との併用に
  • 深めのディレイ音を乗せて幻想的な雰囲気に
  • アコギにリバーブをかけてフリーズでフラメンコ調に
  • 個人練習にも
  • 曲のイメージ作りに

Freeze Sound Retainerの効果

Freezeは踏んだ瞬間の音を記録して永遠と伸ばしてくれます。ですが、サスティナーとは違い伸びているサスティン音の上に別のフレーズが乗せられるのです。

ルーパーとも似てるようですが違います。

フレーズは記録できませんが、踏んだ瞬間の単音やコードを凍り付かせて維持してくれるのです。

出音は「グチャ」っと潰れたノイジーな物ではなく、ロータリースピーカーから出てくるような、うねりのある綺麗な発信音です。

Freeze Sound Retainerの使い方

コントロール部

ノブが1つと3段階切り替えのミニスイッチが付いているだけです。

ノブはEFFECT LEVELとなっていて、エフェクト音の音量の調節ができます。

ミニスイッチは「FAST」「SLOW」「LATCH」のモード切替です。

FAST

踏んでいる間だけ機能して踏んだ瞬間の音を伸ばします。

離した瞬間にフリーズ音がキャンセルされます。

SLOW

踏んでいる間だけ機能して音が伸びますが、フェードインしてフリーズ音が入ってきます。

離すとフェードアウトしてフリーズ音が消えていきます。

LATCH

踏んだ瞬間の音を伸ばしますが足を離しても音が伸び続けます。

別の音を出して再度踏みますと、新たに記録されてその音が伸び続けます。音を消すときは素早く2回踏みます。

Freeze Sound Retainerの使い方と音作りのコツ

エフェクトオンのタイミング

Freezeは踏んだ瞬間の音を伸ばしますので、踏むタイミングの慣れは必要です。

そんなに難しくは無いですが、弾いた瞬間に踏みますとアタック音やピッキングノイズなんかも伸びてしまいます。

一拍置いて踏むとキーボードの様な暖かい音が伸びてくれます。

慣れてきましたら、わざとノイジーな音を伸ばしたりしても面白いです。よく使います。

ミニスイッチの選択

3段階切り替えのミニスイッチについてです。

FAST

FASTは足を離しますと「プツッ」と音が切れてしまい、演奏の流れを止めてしまいそうになりますので注意が必要です。

SLOW

SLOWですとフェードアウトしていってくれますので自然な流れになります。

しかし曲のテンポにもよりますが、次のコードに変える時に、残っている音の消え具合で不自然になる場合もあります。

LATCH

LATCHは踏み続けなくても音が伸びてくれていますし、次の小節の頭にコードチェンジしたい時はもう一度弾いて踏めばよいので一番使い勝手が良いですね。

揺れ系のエフェクトとの併用

相性良く絡んでくれますが、踏んだ瞬間の揺れの音が伸びてしまいますので、Freezeの後に繋ぐのが良いかと思います。

スピードを速くして、わざと早い揺れの音を伸ばしてしまうのもありですので、ここはお好みでしょうか。

ピッチシフター系との併用

エレハモのOrgan machine C9やオクターバーのPOGなどと絡ませますと良い感じになります。

繋ぐ順番はどちらでも良いですが、歪みペダルがある場合はピッチシフター系エフェクトは前段に繋ぎましょう。

まずOrgan machineなどで音を作りオンの状態でコードを鳴らしてフリーズさせます。そしてOrgan machineをオフにしてギター音に戻しメロディを弾きます。

ちょっと忙しいようですが、LACTHスイッチを使えば基本両足が自由になっていますので出来ます。

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空間系のエフェクトとの併用

こちらも相性良く絡んでくれますが、やはり後に繋ぐ方が自然な感じで良かったです。

Freezeさせた音の上に深めのディレイ音を乗せますと幻想的な雰囲気になります。

テンポはミディアムの95辺りが良い感じです。
速いテンポの曲ですとディレイとの絡みの良い部分が発揮できないように思いました。

アコースティックギターにリバーブをかけてフリーズさせて使いますと、フラメンコ調のイントロの様な夕焼け空を連想する壮大な雰囲気になります。

Freezeはジャズ系のミュージシャンや、弾き語りのプレイヤーや、ベーシストのソロパートなどによく使われています。

その理由はクリーンな音に広がりを持たせ、ゆったりしたテンポで弾くというのがハマるからなのでしょう。

つなぎ方は自由

つなぎ方のお勧めとしてマニュアルっぽい方法をご説明しましたが、Freezeはルールー無用のイマジネーションを搔き立ててくれるエフェクターですので、色々と試して自分自身の音作りを楽しんで欲しいです。

Freeze Sound Retainerのデメリット

スイッチングの音

エレハモのエフェクター全てに言えますが踏みますと「ガチッ」と音がします。

他のエフェクターはバンドの演奏中に切り替えたりするので気になりませんが、Freezaはソロプレイで使う場合が多く、割と静かな場面での使用となりますので、切り替え時のスイッチ音は気になります。

スイッチングの音の対策は交換や改造で対処できる様です。

電源問題もありませんし使い方やコントロールもシンプルなので、思いあたるデメリットはこれぐらいです。

筆者がFreeze Sound Retainerを実際に使った感想

Freezeはライブでのソロ演奏にその真価を発揮すると思います。

私の購入のきっかけとなったのも、友人のベーシストがソロでFreezeを軸に数々のエフェクターを駆使してアバンギャルドな演奏をしているのを見たからです。

バンドのアンサンブルの中では伸びている音が埋もれがちですし、他のメンバーとの兼ね合いもありコントロールが難しいですが、先ほども述べました通り、ルール無用発想無限のエフェクターですので、どんどん可能性を引き出していきたいです。

Freeze Sound Retainerはこんな人におすすめ

「個人練習でアドリブの練習したいな」という方は、コードをフリーズさせて思う存分にアドリブプレイをすればよいですし「曲のイメージ膨らませたいな」と思ってるいる方は、クリック音などにに合わせながら小節の頭にコードを変えてフリーズさせれば、歌メロやギターソロを考えられます。

「バンドでソロの尺をもらったんだけど何か驚かせたいな」とお悩みの方は、お手持ちのエフェクターとFreezeを絡ませて幻想的なプレイを考えて驚かせて欲しいです。

Freezeは他のエフェクターにはない直感的な操作方法で、皆様のイマジネーションを掻き立て頭の中にある音を紡いでくれるのです。

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  • 個人練習にも
  • 曲のイメージ作りに
エレハモ/Freeze Sound Retainer(フリーズサウンドリテイナー)をレビュー!

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