ギター用のペダル式イコライザーは、いろいろなメーカーから数多く販売され、価格も様々です。
その中から、自分に合った1台を見つけるのは、至難の業かもしれません。
ここでは、コスパや性能面から分析した【ギターのイコライザーエフェクターおすすめランキング】をご紹介します。
アナタに合ったギターのイコライザーエフェクター選びの参考にしてみてください。
イコライザーエフェクターを選ぶ基準
1:使用目的を明確に
一般的な使い方
とりあえず、普通に「音作り」に使用したいなら、グラフィックイコライザー全般の中から選べば良いでしょう。
ネット記事や口コミ評価も、良い情報源です。
特に注意することはないので、『おすすめランキング』を参考に、予算の範囲で自由に選んでください。
ハウリング対策
ハウリングとは、ギターアンプやライブのPAスピーカーから出た音を再びピックアップが拾ってしまうことによって発生します。
エレキギターは「キーン」とか「ピー」という高い周波数のハウリング、アコギなら「ブーン」というボディの共鳴するハウリングが考えられます。
もちろん、それ以外の要因やセッティングや会場やスタジオの音響条件によっても、ハウリングは発生します。
それらのハウリングは、グラフィックイコライザーを使って軽減することができます。
その方法は、ハウリングを起こす周波数帯域を確認し、グラフィックイコライザーで下げる(カットする)ことによって、ピックアップの周波数特性を変えるのです。
ハウリングポイントの周波数が下がれば、その高さでのハウリングは起こりにくくなるわけです。
ですから、自分のセッティングで、何Hzがハウリングしやすいかを確認したうえで、その周波数がコントロールできるグラフィックイコライザーを探さなければなりません。
こだわった音作りをしたい
「どういう音が作りたい」という目的がハッキリしていれば、自分がゲットすべきイコライザーは絞られてきます。
それを理解してもらうために、ちょっと過去の経験談をお話しします。
数十年前に流行った音ですが、ストラトのハーフトーンにコーラスとコンプレッサーをかけて軽快なカッティングサウンドをかき鳴らすという奏法がありました。
プレゼンス音域を強力に上げてコンプレッサーで潰していたのですが、グラフィックイコライザーではBandwidthが広すぎたので、パラメトリックイコライザーでBandwidth(バンドワイズ:周波数帯=Q)を狭くしてブーストしていました。
そのため、当時はパラメトリックを使用している人が多かったですし、ペダルエフェクター式のパラメトリックイコライザーは、現在よりも数多くの種類が販売されいたので、ヴァリアーションが豊富でした。
何しろ、某メーカーからパラメトリックイコライザー付きコンプレッサーが販売されていたほど、流行ったサウンドだったのです。
しかし、音楽シーンが変化するにつれて、そのようなカッティングサウンドは主流ではなくなりました。
それにつれて、市販されているパラメトリックイコライザーの種類も、次第に少なくなりました。
現在は、グラフィックイコライザーが全盛期です。
しかし、当時のサウンドが欲しければ、グラフィックイコライザーという選択肢はなくなります。
このように、自分に『こだわりの音』があるならば、売れているイコライザーが、必ずしも自分にとって正解であるとは限りません。
あくまで、口コミ評価よりも、自分のイメージが最優先ということなのです。
2:自分で操作できるものを選ぼう
誰でも『良いもの』が欲しいのは当たり前です。
でも、『良いもの』は人によって違います。
例えば、グラフィックイコライザーを選ぶ場合、バンド数が多いイコライザーほど細かい調整ができるので、性能的な評価は高いです。
しかし、機器操作が得意でない人にとっては多くのバンド数は混乱の原因になってしまいますし、細かい所まで気にならないという人には、細かい周波数分割は「無用の長物」になってしまいます。
ですから、『高性能=自分に良いもの』とは限りません。
3:コスパ(性能と価格)
「なるべく高性能なイコライザーが欲しい」と思うのは当たり前。
でも、高性能、高機能な製品は、価格も高価になります。
逆に、ショッピングでは「1円でも安いもの」の方が嬉しいですね。
しかし、一般的に安価な製品はローコストで製作されるので、機能が簡略化されていたり、性能的に劣っていたり、作りがチープだったりします。
この妥協点を探すのが機種選びの醍醐味でもありますが、本当に悩んでしまいます。
でも、一番のポイントは
- 予算はいくらまで出せるのか?
- どこまでの性能が欲しいのか?
ということだと思います。
一般的に『コスパが良い』と言われる製品は、「このクオリティやスペックで、この価格はアリだよね」ということです。
いくらコスパが良くても、自分が欲しい機能があったり自分が納得できる性能と価格でなければ、買うべきではありません。
あくまでコスパは参考程度に!
4:乾電池仕様は必要か?
全体のサイズを小さく設計している機種や、内部の基盤が大きい設計のものは、006Pを入れるスペースは確保できなかったため、外部のAC/DCアダプター電源しか使用することができないのです。
- 今更、乾電池なんか使えなくても問題ないと割り切れる人もいれば
- 逆に、もしもの電源トラブルに備えたいという人もいると思います。
その点をどう判断するかも、エフェクター選びの重要なポイントです。
又、アダプター仕様にも関わらず、アダプターが別売りの製品もありますから、注意してください。
実際にあった話です
某通販サイトでペダル式のグラフィックイコライザーを購入したところ、届いてみたら電源が入らなかった。初期不良かと思い、販売店に問い合わせをしたところ、別売りのアダプターを買ってくださいと言われた。販売ページには、アダプター別売りの記載がなかったのに・・・
という内容を聞きました。
これは、特に激安な中国製に多く見られる販売方法です。
「アダプターの付属があるかないか」まで確認したうえで機種選定しないと、安価な機種が返って割高になる場合もあるのです。
このような失敗を避けるためには、通販サイトでアダプター付属の有無について記載がない場合、必ず、質問メールなどで購入前に確認することを忘れてはいけません。
5:ノイズは気になる?
エフェクターにノイズは付きものですが、特にイコライザーの場合は、周波数ごとの音量コントロールをするエフェクターなので、それ自体のノイズ(SN比)も大きなポイントです。
ですから、
- 多少ノイズが出ても安価なものを選ぶか
- 高くてもノイズ対策をされているものを選ぶか
についてもイコライザー選びの重要な判断要素なのです。
6:付属機能は?
最近のエフェクターはクリックノイズの少ない電子スイッチの採用をやめて、あえてアナログ時代の機械式プッシュスイッチを採用するメーカーが増えてきています。
これは「電子スイッチだと、バイパス(オフ)にしても、元の音ではなくなる」という電子スイッチを嫌うユーザーの声が多くなったので、メーカー側もその要望に応え、アナログスイッチを採用するようになったのが経緯です。
アナログスイッチを使うことで、エフェクターをオフにした時にギター信号は物理的に内部回路を通らないので、完全にエフェクターをスルーした状態になります。
これを【トゥルーバイパス】と言い、最近の傾向として、あえてアナログスイッチを採用しているメーカーは、それを前面に謳うほどのセールスポイントなのです。
又、LEDの表示にも、様々なパターンがあります。
この機能をカッコいいと考えるか、電力の無駄遣いと考えるかは人によりますが、見た目やオーナーの満足度もイコライザー選びの重要なポイントだと思います。
7:グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーを理解
ギターのイコライザーエフェクターは自分の意志がハッキリしていないと、使いこなせないエフェクターです。
イコライザー選びでのポイントは、「どこまで追い込んだ音作りをするか」ということです。
そのためには、グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーのメリットとデメリットを理解しておく必要があります。
グラフィックイコライザーは、1つのスライドボリュームに1つの周波数帯が割り当てられています。
例えば、低いほうから100Hz、200Hz、400Hz、800Hz・・・というように、左隣の周波数の2倍の数値の周波数(倍音)で構成されています。
グラフィックイコライザーのメリットは、このように周波数が固定されているので、ユーザーはブーストかカットをすればよいだけという簡単な操作にあります。
「600Hzをブーストしたい」と思ったときに、操作できるスライドボリュームがありません。
400Hzでも800Hzでも600Hzの周波数をカバーしていますから、それなりに効果はあります。
ですから、400Hzと800Hzを同時に上げると、結果として600Hzも上がりますが、不要な周波数の方が高く上がってしまうので、イメージした音よりもキレがなくなってしまいます。
グラフィックイコライザーのかかり方
400Hzと800Hzを上げた結果、600Hzも少しだけ上がりました。
一方で、パラメトリックイコライザーは周波数も動かせますから、ターゲットを600Hzに合わせてピンポイントでブーストすることができます。
パラメトリックイコライザーのかかり方
ピンポイントで600Hzをブーストできています。
その結果、自分のイメージに最適な周波数だけをブーストできるので、切れのあるサウンドが作れます。
このように、パラメトリックイコライザーは周波数も可変であることが最大のメリットですが、逆に初心者はターゲットとなる周波数にたどり着くまでが難題です。
パラメトリックイコライザーは、ある程度、イコライザーを使い慣れた人でなければ使いこなせないハイレベルなイコライザーなのです。
イコライザー選びのポイントは、ココだと思います。
ギターのイコライザーエフェクターおすすめランキング
1位:M108S 10 Band EQ
メーカー | MXR (エムエックスアール) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 10 |
バンド周波数(Hz) | 31.25、62.5、125、250、1k、2k、4k、8k、16k |
ブースト/カット(dB) | ±12 |
レベル調整 | VOL×1 GAIN×1 |
電源 | DC18Vアダプター(付属) ※乾電池は使えません。 |
特徴 | ワイドな周波数帯域をカバー |
ここがオススメ | ノイズリダクション搭載 |
特記事項 | ・トゥルーバイパス ・1イン2アウト |
一般的なギターイコライザーの場合、50Hz~10kHz程度の周波数帯域をカバーすれば充分です。
しかしM180Sの場合は、ロー周波数が31.25Hz、ハイ周波数が16kHzまでカバーしています。
ですから、ギター以外にもベースイコライザーやその他の楽器だけでなく、オーディオ機器を含めた全てのサウンドイコライザーとしても充分に使用可能だと思います。
(ただしオーディオ機器の場合、レベルマッチングに問題がなければの話です)
そのほかにも、音には関係ない部分ですが、イコライザーやゲインなどのスライドボリュームにLEDが仕込んであり、M180Sをオンにすると、すべてのLEDが一気に点灯します。
視認性を考慮した設計だと思うのですが、その瞬間、すごくアゲアゲ気分になります。
ライブのステージでギターソロのタイミングでオンにしたら、さぞかしテンションが上がることでしょう。
M108S 10 Band EQならサウンドハウスがおすすめ!
2位 EQ-200
メーカー | BOSS (ボス) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー (デジタル) |
バンド数 | 10 |
バンド周波数(Hz) | 30、60、120、200、400、800、1.6k、3.2k、6.4k、12.8k |
ブースト/カット(dB) | ±15 |
レベル調整 | LEVEL×1 |
電源 | アルカリ電池(単三)×3本 電源アダプターPSA-100(別売) |
特徴 | 2系統のイコライザー |
ここがオススメ | 4パターンのメモリー機能 |
特記事項 | USB(プログラムアップデート用) MIDI端子(ステレオミニ専用ケーブル) |
- サンプリングレート96kHz
- AD/DA変換32bit
- 内部演算32bit
という高度な演算処理で高音質を実現しています。
この数値は、オーディオ機器としても充分に通用する高品質なものです。
また、2イン2アウトを装備しており、それぞれ独立したイコライジングや連動したイコライジングも可能なので、グラフィックイコライザーを2台買うよりも多機能な使い方ができます。
ステレオイコライザーの場合、左右のイコライジングポジションを全く同じに合わせることは手間がかかりますので、ステレオリンク機能があるのは、とても助かると思います。
更に、本体に簡単なディスプレイが搭載されているので、現在のイコライジングを目で確認することもできます。
それらのイコライジングデータは128もある内蔵メモリーに記録され、常に4つのメモリーを呼び出して使うことができますし、外部のMIDI機器からプログラムチェンジデーターを受信することで変更することもできます。
つまり、バンドメンバーにキーボード奏者がいれば、そこからMIDI信号をもらうことで、キーボードが音色を変えるごとに、ギター奏者も手放し(足放し?)で、プログラムナンバーを変えられるということなのです。
EQ-200は、グラフィックイコライザーの中では高価ですが、バッキング用とソロ用の2台のイコライザーを買うと思えば、決して高すぎる価格ではありません。
BOSS/EQ-200ならサウンドハウスがおすすめ!
3位 M109S 6 Band EQ
メーカー | MXR(エムエックスアール) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 6 |
バンド周波数(Hz) | 100、200、400、800、1.6k 3.2k |
ブースト/カット(dB) | ±18 |
レベル調整 | なし |
電源 | 006P(9V乾電池) または電源アダプター |
特徴 | ノイズリダクション搭載 |
ここがオススメ | シンプルだが強力 |
特記事項 | トゥルーバイパス |
M108Sをシンプルかつ強烈にしたのが、このM109Sです。
M108Sは10バンドでしたが、M109Sは6バンドなので、スライドボリュームが4本少ないです。
又、M108Sに搭載されていた「VOL」と「GAIN」もないので、更に2本スライドボリュームがありません。
ですから、M108Sが12本のスライドボリュームがあるのに対して、M109Sは半分の6本にまとめられています。
冒頭の「イコライザーを選ぶ基準」の項目でも書きましたが、細かい所まで気にしない人や機器操作が苦手な人は、M109Sの方が良いかもしれません。
スライドボリュームが半分になったことで、見た目はかなりスッキリしましたが、ブースト/カットのゲインは、M108Sよりも6dB多い±18dBになっています。
更に、M108Sでは使えなかった006P乾電池も使用できます。
LED表示は、M108Sと同様に、素子に取り付けられており、派手に点灯します。
同様に、ノイズリダクションも搭載しています。
M109SはM108Sをシンプルにしつつも、強力にしたといった印象の設計になっています。
両者のどちらを選ぶかは、ユーザーの好み次第といったところです。
イコライザー初心者には、M109Sの方がシンプルなのでオススメです。
M109S 6 Band EQならサウンドハウスがおすすめ!
4位 GE-7
メーカー | BOSS (ボス) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 7 |
バンド周波数(Hz) | 100、200、400、800、1.6k、3.2k、6.4k |
ブースト/カット(dB) | ±15 |
レベル調整 | LEVEL×1 |
電源 | (9V乾電池) またはACアダプター(PSA-100) |
特徴 | ツボを押さえたブースト/カット |
ここがオススメ | プロも愛用する品質と耐久性 |
特記事項 | レベルコントロールは独立アンプ方式 |
THE定番と呼ばれるほど、貫禄のあるグラフィックイコライザーです。
1980年頃から発売が開始されて以来、ピンクフロイド のデヴィッド・ギルモアをはじめ、スラッシュ、ケヴィン・シールズ、ビリンダ・ブッチャー、エッジ、ヌーノ・ベッテンコートなど有名な海外アーティストも使用していることでも知られている世界的な名機です。
何と言っても、その特徴は使いやすさです。
6.4kHzだけはシェルビング(6.4kHz以上の周波数に効く)イコライザーという仕様になっています。
外観やスペックだけ見ると、オーソドックスで目立った個性はありませんが、楽器メーカー系列のBOSSが製作したイコライザーだけに、しっかりとツボを押さえているので、物足りなさは感じません。
発売から約40年も経ちますが、いまだに継続販売されていることから、その完成度の高さと安定性は充分に証明されています。
ネット上の口コミでは、『ガリ』が出にくいという評価もありました。
私も出たことはありません。
ペダル式グラフィックイコライザー選びで失敗したくない人には、断然にイチオシの1台です。
BOSS/GE-7ならサウンドハウスがおすすめ!
5位 Q STRIP
メーカー | TECH21 (テック21) |
カテゴリー・種類 | パラメトリックイコライザー (プリアンプ) |
バンド数 | 4 (LOW・MID 1・MID 2・HIGH) |
バンド周波数(Hz) | ・LOW:1kHz(シェルビング) ・MID 1:40Hz~700Hz(ピーキング) ・MID 2:300Hz~6kHz(ピーキング) ・HIGH:1kHz(シェルビング) |
ブースト/カット(dB) | ±18dB |
レベル調整 | LEVEL×1(±20dB) |
電源 | DCアダプター9V(センターマイナス) ファンタム電源 |
特徴 | 100%アナログ回路 |
ここがオススメ | ギターだけでなく、 ボーカルやドラム、 キーボードなど あらゆる楽器に使用可能。 |
特記事項 | ローパスフィルター ハイパスフィルター XLR出力 フォン出力パッド XLR出力用パッド グランドリフトスイッチ |
ミキシングエンジニアが使用する19インチラックマウントタイプのエフェクターに『チャンネルストリップ』という機材があります。
チャンネルストリップとは、ミキシングコンソールの1つのチャンネルを抜き出してきたというコンセプトで作られたエフェクター。
ニーヴやSSLなどの名機と呼ばれるミキシングコンソールを模したものや、メーカーが独自開発したものなど多様な製品が販売されています。
それらには、ヘッドアンプやイコライザー、SSLを模したタイプならコンプレッサーなどが内蔵され、このエフェクターを通すことによって、デジタル臭さを除去したり、グルー感が増すという目的があります。
Q STRIPというネーミングも、製品の開発意図がそこにあるのだと思います。
ミキシングコンソールのイコライザー周辺を抜き出してきたという主旨で、EQ STRIPがQ STRIPになったのではないかと、勝手に推測しました。
さて、スペックですが、
- 4バンドイコライザーに加えて
- ハイパスフィルター(45Hz以下1オクターブ当たり-12dB)
- ローパスフィルター(3kHz以上1オクターブ当たり-12dB)
が装備されているので、まさにミキシングコンソールのインプットモジュールを抜いてきたという印象です。
面白い点は、イコライザーの周波数がFrequency(FREQ)ではなく、SHIFTという表記になっていることです。
一見しただけでは、「SHIFT 1、SHIFT 2って何を動かすの?」と思いましたが、パネル面を見ていて「周波数を動かす意味でSHIFT」であることが、やっとわかりました。
※これは、Q STRIPの独特の表記です。
バランスアウトとアンバランスアウトにパッドが付いていることや、バランスアウトにグランドリフトが付いている点は、さすがにSANSAMPのTECH21だと感心しました。
このような仕様なので、ギターからQ STRIPを経由して、そのままミキサーへライン録リでも、充分なクオリティを得られると思います。
キャビネットシミュレーターとしてのセッティングは、取説の設定例に記載されていますので、ゲットしたら是非試してみてください。
もちろん、ギターアンプに接続しても充分に威力を発揮しますが、アンプのマスターボリュームが低すぎるときは、アンプのエフェクトループに接続してLPF(ローパスフィルター)をオンにするとノイズ除去に効果があります。
Q STRIPはイコライザー回路だけでなく、バッファアンプ回路だけでも評価は高いです。
「ベースをQ STRIPに通すだけで、内蔵されているバッファアンプのおかげで、何も操作しなくても、音に立体感が出る」などのネット評価も多く見ることができます。
Q STRIPならサウンドハウスがおすすめ!
6位 EQ700 Graphic Equalizer
メーカー | BEHRINGER (ベリンガー) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 7 |
バンド周波数(Hz) | 100、200、400、800、1.6k、3,2k、6,4k |
ブースト/カット(dB) | ±15 |
レベル調整 | LEVEL×1 |
電源 | 9Vバッテリー(006P) または9V電源アダプター(PSU-SB) ※センターマイナス |
特徴 | BOSS GE-7に酷似 |
ここがオススメ | コスパ重視 |
特記事項 | 耐久性に難あり? |
BEHRINGERのペダルエフェクターはBOSSの製品を参考にしているものが多くみられます。
このEQ700も、GE-7にソックリです。
日本の楽器メーカーがそうだったように、コピーして技術や知識を蓄えることによって、いずれは本家を脅かす存在になるかもしれません。
そうはいっても、コピーは本物を超えられませんから、現時点でGE-7並みの性能を期待してはいけません。
それでも、ユーザーからは「ノイズが少ない」「使いやすい」など好意的な口コミが多いので、それなりに完成度は高いようです。
特に驚くべきは、価格です。
本家GE-7の1/3です!!
それだけで、多少の『難』があったとしても、許容範囲で我慢できるのではないでしょうか。
さすがBEHRINGER!!
唯一の難点は、耐久性です。
BEHRINGERのペダルエフェクターの多くは、アルミボディではなくプラスチック製なのです。
これは分解して、筐体を裏から見ないとわからないほどよくできた造りなので、ほとんどの人は気が付かないと思います。
では、本体の重量感はどこからきているのかと言いますと、『底板』です。
底板を外すとすべてが判明します。底板を外した本体は、驚くほど軽量なのです。
このようなプラスチックボディだと、心配になるのが耐久性。
ユーザーレビューにも、「3か月で壊れた」など、耐久性に関する投稿が散見しています。
しかし、自宅で使用する程度なら靴で踏みつけることもないとでしょうから、これからグラフィックイコライザーをマスターしようと思う初心者の方には丁度いいコスパだと思います。ライブの使用には向かないですね…。
本家GE-7は世界的なアーティストから使用されている堅牢性があるので、値段重視とと家で使う程度で買うならEQ700で十分、実用的ならGE-7ですね。
EQ700ならサウンドハウスがおすすめ!
7位 SE-GEQ
メーカー | ARTEC (アーテック) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー (チューナー付) |
バンド数 | 8 |
バンド周波数(Hz) | 100、170、280、500、800、1.4k、2.3k、5.0k |
ブースト/カット(dB) | ±10 |
レベル調整 | GAIN×1 |
電源 | 9Vバッテリー(006P) またはDC9Vアダプター (センターマイナス) |
特徴 | ツボを押さえた周波数 |
ここがオススメ | クロマチックチューナー付 |
特記事項 | トゥルーバイパス |
今時、チューナーを持っていない人はいないと思いますが、このイコライザーはフットスイッチの上部についている小さなTUNERスイッチで、イコライザーとチューナーを切替えができます。
チューナーモードの時は、フットスイッチで「バイパス⇔チューナー」を切替えます。
肝心のイコライザーですが、周波数の選択が、通常のグラフィックイコライザーのように倍音で並んでいるのではなく、100Hz、170Hz、280Hz・・・というように、ランダムです。このランダム加減が、このイコライザーの一番のおすすめポイントです。
ユーザーからは「丁度いいポイント」や「痒い所に手が届く周波数」という高評価で、なかなか使い勝手が良いという口コミが多くみられます。
GAIN幅が±10dBなので物足りなさを心配する人もいると思いますが、周波数帯がバッチリ合っているなので、そこまでブーストやカットする必要はないようです。
全体的に、中低音に特化したイコライザーなので、ベーシストの評価も高いですね。
SE-GEQならサウンドハウスがおすすめ!
8位 GT EQ
メーカー | ROWIN (ローウィン) |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 5 |
バンド周波数(Hz) | 100、250、630、1.6k、4k |
ブースト/カット(dB) | ±18 |
レベル調整 | VOLUME×1 |
電源 | DC9Vアダプター (センターマイナス) ※乾電池は使用できません |
特徴 | コンパクト部門なら第1位 |
ここがオススメ | 驚異のコスパ |
特記事項 | トゥルーバイパス |
BEHRINGERのEQ700 Graphic Equalizerよりも数百円以上安いです。
サイズも、かなりコンパクトにまとめてあり、実用サイズの限界まで小型化されていると思います。
肝心の操作感ですが、ザックリとした音作りに向いているという意見が多いようです。
さすがに、このサイズで5バンドのスライドボリュームを押し込んでいるため、細かい操作が困難な上に、ボリュームの効き方が極端なAカーブで、一番大きな可変域が、最後の1目盛あたりに集中しているらしいのです。
そのため操作にはかなり慣れが必要ですが、そこをクリアすれば価格を感じさせないほどの威力を発揮してくれます。
しかし、ユーザーの意見は操作感が非常に難しいという事が難点だそうです。
したがって、初心者が「安くて手頃、これでグラフィックイコライザーを勉強しよう」と思ったら、絶対に失敗します。
イコライザー初心者は、多少高くても、SE-GEOやEQ700あたりをチョイスしたほうが良いと思います。
GT EQならサウンドハウスがおすすめ!
9位 Para EQ
メーカー | Empress Effect (エンプレスエフェクト) |
カテゴリー・種類 | パラメトリックイコライザー |
バンド数 | 3 |
バンド周波数(Hz) | ・Low Frequency 25~500 ・Mid Frequency 250~5k ・High Frequency 1k~20k |
ブースト/カット(dB) | ±15 |
レベル調整 | Boost×1(0~30dB) |
電源 | 9V(センターマイナス)アダプター別売 ※乾電池に関する情報なし |
特徴 | +30dBのクリーンブースト機能 |
ここがオススメ | オーディオ機器並みのSN比 ローディストーション |
特記事項 | トゥルーバイパス インプットパッド Q切替スイッチ(3段階) |
Para EQの最大の特徴は、市場では数少ないパラメトリックイコライザーであることです。
lf(Low Filter)低音用、mf(Mid Filter)中音用、hf(High Filter)高音用、の3バンドで、それぞれにFrequency(周波数)とGain(ブースト/カット)があります。
10位 EQ Seeker
メーカー | Donner |
カテゴリー・種類 | グラフィックイコライザー |
バンド数 | 10 |
バンド周波数(Hz) | 31.25、26.5、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16k |
ブースト/カット(dB) | ±15dB |
レベル調整 | LEVEL×1 |
電源 | DC9Vアダプター (センターマイナス)別売 |
特徴 | この価格で10バンド |
ここがオススメ | オーソドックスなので初心者におすすめ |
特記事項 | トゥルーバイパス |
ギターのイコライザーエフェクターおすすめランキングまとめ
上記では様々なイコライザーを紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
私もイコライザーについては結構迷ったのですが、グラフィックイコライザーのかかり方とパラメトリックイコライザーのかかり方を考慮し、以下のようにギターのイコライザーの結論を出しました。
- グラフィックイコライザー
- MXR M108S 10 Band EQ
- パラメトリックイコライザー
- Empress Effect Para EQ
※現在、Empress Effect Para EQは在庫切れなのでQ STRIPをオススメします
上記の2台をチョイスし、
- クリーンチャンネル(ループA)
-
EQ → コンプレッサー → コーラス
- ディストーションチャンネル(ループB)
-
ディストーション → M108S
という接続で、A/B踏み分けるシステムを理想としています。
今回、イコライザーを特集しましたが、ペダル式グラフィックイコライザーで、ここまでアクティブな音作りができることに改めて驚いています。
又、最近のイコライザーはノイズ対策やSN比も格段に良くなってきているのもうれしいですね!
反面、低価格なイコライザーにも感動しました。
飲み会を1回我慢する金額で買うことができるイコライザーがあるなんて!
良い時代になったものです。
番外編:私が最も注目しているイコライザー
最後になりますが、今、私が最も注目しているイコライザーをご紹介します。
Bid-Muffでおなじみの、Elctro-Harmonix社から発売されている真空管を2本使用した『TubeEQ』です。
イコライザーとしてはTREBLEとBASS、BANDPASSのフリケンシーとゲイン、Qがあるオーソドックスな内容なのですが、特筆すべきはエクスプレッションペダル用のインサートが装備されているという点です。
ここにペダルを接続すると、BANDPASSの周波数を上下させることができるので、ワウペダルのような効果が得られるのです。
ワウペダルはSN比が良くないものが多いので、Tube-EQを使ってワウペダルにすれば、かなり、ノイズの少ないクリーンな効果が得られると思います。
なぜ詳細なデーターを乗せないのか不明だったため、番外編として記載いたしました。
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