Ditto Looper ルーパーとは?
Ditto Looperは、超小型ながら必要最低限な機能をつめこんだ高性能なルーパーで、すべてのコントロールをフットスイッチひとつでおこなえるようシンプルに設計されています。
TC ELECTRONICが誇る高音質(非圧縮24ビットオーディオ)は、再生されるループ音を濁らせることはありません。
Ditto Looperを基準にTC ELECTRONICのルーバーは、たくさんの別モデルが存在します。
ここでは、種類別にグラフを交えながらご紹介していきます。
Ditto Looperの使い方と機能と基本操作
スイッチひとつで全ての操作ができますが、踏み方によって操作内容が変わります。
録音とダビング
一度踏めば録音スタートで、もう一度踏めば再生です。あとは、これの繰り返しでオーバーダビングを好きなだけ続けます。
バッキングの録音が終わりましたらループ音の上で自由にギターソロを弾きましょう。
2回押しで停止です。
ループのクリアは、停止状態で長押しです。
ループは長押しのクリアをしなければ保存されています。
アンドゥリドゥ
長押しでアンドゥ(やり直し)さらに長押しでリドゥ(復元)となります。
Ditto Looper
Ditto Looperの機能と特徴
Loop Level
ひとつだけ付いているノブは、ループ再生時の音量調節をするものです。
ループの録音時間
ループの録音時間は5分です。
短いと感じられるかも知れませんが、ポピュラーソングは1曲だいたい5分前後ぐらいではないでしょうか。
そう考えますと、ことたりる実用レベルですよね。
ダビング回数は無制限となっています。
トゥルーバイパス
トゥルーバイパス仕様となっていますので、ギターの原音には一切干渉いたしません。
Ditto Looperのスペック
商品名 | Ditto Looper |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
Ditto X2 Looper
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
Ditto X2 Looperの機能と特徴
Ditto X2 Looperは、ユーザーから寄せられた意見を追加機能として具現化しています。
追加された機能は3つの切り替え機能がついたFXボタン
- STOP
- Ditto Looperのデメリットといわれていた停止を2回踏みでおこなう動作が、ワンアクションで済むようになっています。
- REVERSE
- ループフレーズを「逆再生」します。
- 1/2SPEED
- ループフレーズの「再生スピード」を半分にできるモードです。
Ditto Looperの停止のアクションを1回で済ませたい人や、飛び道具的なエフェクト(リバースや1/2スピード)が欲しい人はDitto X2 Looperを選んだ方がよいでしょう。
Ditto X2 Looperのスペック
商品名 | Ditto X2 Looper |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
Ditto Stereo Looper
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
Ditto Stereo Looperの機能と特徴
「Ditto Stereo Looper」はノーマルの「Ditto Looper」から少しだけアップデートされたモデルです。
追加機能はステレオ入出力に対応したことと、「ポールギルバート」や「スティーブモーズ」などの世界中の一流ギタリストが作成したループが、TCのサイト「Star Jam」からダウンロードできるようになったことです。
Ditto Stereo Looperのスペック
商品名 | Ditto Stereo Looper |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
DITTO+
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
DITTO+の機能と特徴
DITTO+は、筐体表面にディスプレイ画面が設けられ追加機能があります。
その名の通りのプラス機能は
- 99個のメモリーバンクを搭載
- ノブの両サイドにあるボタンでメモリーが選択できます。
- EXTEND LOOP MODEを搭載
- ノブの両サイドにあるボタンを同時長押しで「EXTEND LOOP MODE」に変わります。
メモリー機能が追加されたことにより、ライブパフォーマンス用のループを数種類作りためておけば、ひとりでも長丁場のライブをこなせたり、苦手フレーズの練習も毎回ループを作り直さなくても繰り返しできます。
EXTEND LOOP MODEは、例えば、1小節元となるリズムプレイ(ギターのボディを叩いたりする疑似パーカッションなど)を入れておけば、後に8小節のコード進行を入れても帳尻を合わせてくれる追従機能です。
Ditto+のスペック
商品名 | Ditto+ |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
TC Electronic コンパクトサイズルーパーペダル 99スロット 60分のループタイム カラーディスプレイ Extend…
Ditto Mic Looper
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
Ditto Mic Looperの機能と特徴
Ditto Mic Looperは、ボーカル用エフェクターに特化しているTCグループの兄弟メーカー「TC HELICON」より発売されているマイク入力専門のルーパーです。
インプットとアウトプットはマイク用ですのでキャノンケーブルに対応しています。ファンタム電源付きですので「コンデンサーマイク」でも使用できます。
操作の追加機能は、LOOPとSTOPのスイッチが独立していて停止の「2度踏み」の手間が省け、ミスも起こりにくい仕様になっています。
通常の「Ditto Looper」でアコギの音をライン録りしますと、どうしてもアコギの持つ空気感が録音できず「味気ない音」になってしまいがちです。ですが、Ditto Mic Looperを使えば、集音率の高い高音質の「コンデンサーマイク」を使って録音できますので、アコギ本来の音がループ音として鳴ってくれるのです。
また、パーカッションの音や声もループできますのでパフォーマンスの幅がかなり広がります。
Ditto Mic Looperのスペック
商品名 | Ditto Mic Looper |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
Ditto x4 Looper
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
Ditto x4 Looperの機能と特徴
Ditto x4 Looperは、多くの追加機能が施されたTCのLooperシリーズの最上位機種となっています。
他のモデルとの最大の違いはデュアルループトラック機能で、同じ長さで録音したループを2つ同時に(Syncモード)再生できたり、別々の長さで作った(Serialモード)ループフレーズを組み合わせたりができるようになっています。
タブを選択して説明を見る
- LOOP 1&2
- LOOP1と2の再生時の音量レベルが調整できます。
- LOOP Decay
- オーバーダブの数が増えることにより、音がダマになって濁ってしまう現象を防げる調整ができます。
- FX
- 7種類のエフェクトを選択するツマミです。
Ditto x4 Looperのスペック
商品名 | Ditto x4 Looper |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
DITTO JAM X2
※基本的な操作と性能は「Ditto Looper」と変わりませんので省略させていただきます。以下では、各モデルの追加機能や違いをご説明します。
DITTO JAM X2の機能と特徴
DITTO JAM X2は、見た目はDITTO X2 LOOPERに似ていますが「Beatsense」という驚異の機能が搭載されています。
Beatsenseとは「録音したループが自動で生で演奏している音を追従してくれる」機能で、つまりバンドなどの複数でのプレイですと合わせづらい「機械的なループ音」の方がこちらに合わせてくれるというわけです。
DITTO JAM X2に内蔵されているマイクが外部の演奏のテンポを感知してループを追従させていくシステムですが、さらに感度を上げるために外部マイクを接続して、テンポをつかさどるドラムのスネア付近に設置すれば正確に検出してくれます。
また、STOPスイッチを長押し後するとモードが切り替わり、録音したループのテンポを踏むテンポのスピードに合わせて変えることができます。
DITTO JAM X2のスペック
商品名 | DITTO JAM X2 |
メーカー | TC ELECTRONIC |
概要 | ルーパー |
Ditto Looperを使うメリット
とにかくリズムの練習になる
ルーパーは、ある程度一定のテンポでフレーズ弾いて取り込まないと、ループ音を綺麗に再生してくれません。
これは弾き手の「リズムのよれ」から起きてしまう現象ですが、練習してルーパーにフレーズを綺麗に取り込めるようになれば、リズム感やタイム感がよくなったということです。
アレンジ力が上がる
色々なフレーズを重ねていくことにより、合う音を瞬時に探すことを繰り返しますので、アドリブの幅が広がります。
また、よいフレーズが偶然弾けてしまったりした場合、それに合うバッキングを考えなおし作り直したりし始めます。
つまり、自分の考えたフレーズをもっと良いものにしようとするのですから「アレンジ」を覚えたということです。
血が通ったリズムで練習できる
ドラムマシーンやクリックなどの「無機質」な絶対的なテンポでの練習も大事ですが、自分自身も機械的になってしまいそうになります。
ルーパーに取り込むリズムは自分のタイム感で入れますので、フレーズのタメや突っ込みの練習になります。
”タメや突っ込み“というと「リズムをタメたり、突っ込んではいけないのでは?」と思ってしまいますよね。
けれども、リズムがずれ過ぎてしまっていたらルーパーに取り込む時点で失敗ということですので、許容範囲内のずれとして捉えましょう。
Ditto Looperと似ている機材と比較
BOSS/RC-1との比較
「Ditto Looper」の比較対象によくあげられますのが「BOSS RC-1」です。
操作性やできる機能も似ていますが「ループインジケーター」がついており現在の行動を(録音中、ダビング中、再生中)一目で確認できる仕様となっています。
他には、ステレオ入出力対応と外部フットスイッチで操作の拡張などシンプルながらも充実したルーパーです。
RC-1もかなりシンプルですが、それよりも必要最低限にまとめたルーパーがDitto Looperです。お値段の方もお安いですし「余計な機能は一切いらない」という人はDitto Looperで十分です。
Ditto Looperを実際に使った感想
ルーパーはやはり少し操作の練習が必要です。すぐに慣れますし、それさえつかめばDITTOシリーズはすべてあつかいやすいルーパーとなります。
DITTOシリーズの中には、操作をすべてひとつのスイッチで行うモデルがあります。停止の操作が2度踏みだというのがキモで、ライブ中ですと100%成功とはいかないようです。
個人的には少しサイズが大きくなりますが「DITTO X2 LOOPER」が使いやすく実戦向きだと思いました。
Ditto Looperは用途に合ったものを
現在、ルーパーの種類は多くどれを買えばよいのか迷ってしまうことでしょう。ご紹介してまいりました、TC ELECTRONICのDITTOシリーズのルーパーは、シンプルで安価なものから多機能で高性能なものまで取り揃えています。
このシリーズの中から「自分に合ったもの」を探し出すのが、ルーパー選びの近道ではないでしょうか。
Ditto Looperを購入
Ditto X2 Looperを購入
Ditto Stereo Looperを購入
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