PS-6とは?
ピッチシフターとハーモナイザーとベンド「ワーミーペダル」を全て兼ね備えた欲張り機能のBOSS PS-6のご紹介です。
たくさんの機能を掛け持つエフェクターは得てして行き渡らない所があり、使えない場合が多かったりしますが、老舗BOSSの自信作PS-6につきましては、不可能を可能にしたエフェクターと言えます。
BOSS/PS-6 Harmonistのスペック
商品名 | PS-6 |
メーカー | BOSS |
価格 | 14,364円~ |
概要 | ハーモニスト |
特徴 | ・ピッチシフターとハーモナイザー ・S-BENDモードで飛び道具にも |
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PS-6とPS-5の違い
前機種のPS-5もなかなか評判の良いエフェクターでしたが、さらにパワーアップされ完成形になったのがPS-6。
他の改良点は、全体的に感覚で操作できるようになって、アームベンドのシュミレート音の幅が広がった事でしょうか。
BOSS/PS-6の使用アーティスト
日本の人気ギタリスト「ROLLY」が最近よくPS-6を使っています。
ROLLYさんはS-BENDモードがお気に入りのようで、BLANCEを0に設定してアームアップとして使っています。
Youtubeで他の製品のデモ演奏などでも頻繁に使用していますので、模範的な使用方法として見てみてください。
BOSS/PS-6の音質や特徴
コントロール部
- BLANCE「RISE TIME」
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原音とエフェクト音のバランスを調整できます。
S-BENDモードの場合には、設定したピッチに到達するまでの早さを調整できます。 - SHIFT
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HARMONY(Major,minor)モードの場合には、ハーモニーの音程を設定するためのツマミになります。
PICH SHIFTER/DETUNE/S-BENDモードの場合には、エフェクトのかかりの量を設定するツマミになります。 - KEY [FALL TIME]
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HARMONY(Major,minor)モードの場合には、曲のキー設定をするためのツマミになります。
S-BENDモードの場合には、アームアップやダウンの始まりから終わりの音程の時間を調整するツマミになります。 - MODE
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HARMONY(Major,minor)PICH SHIFTER、DETUNE、S-BENDの4つのモードを切り替えるツマミです。
- HARMONY(Major,minor)モード
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単音のみでの使用となります。そして、チューニングはA4=440Hzにしておかなければなりません。
モードで演奏する曲がメジャーキーかマイナキーかを選びます。KEYで具体的なキーを選びます。
SHIFTでハーモニーの音程を選びます。最大3声まで出力できます。 - PICH SHIFTERモード
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単音と和音の使用が可能です。最大±2オクターブ出力できます。
KEYのツマミは無効となり、BLANCEとSHIFTのツマミで調整いたします。 - DETUNEモード
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単音と和音の使用が可能です。BOSSのDC-2の様な揺れないコーラス効果が得られます。
KEYのツマミは無効となり、BLANCEとSHIFTのツマミで調整いたします。 - S-BENDモード
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ワーミー効果が得られるモードです。
通常のギターのアーミングでは不可能な最大4オクターブ上、3オクターブ下のアップとダウンが可能です。
SHIFTで効果の量と、ピッチをアップするのかダウンするのか選び、RISE TIMEでどれぐらいの時間で設定したピッチに到達するのかを選び、FALL TIMEで設定したピッチから元のピッチに戻るまでの時間を選びます。
ペダルを踏んでいる間だけS-BENDモードの効果が得られます。別売りのエクスプレションペダルを繋ぎますと、まさにワーミーペダルの様にリアルタイムでピッチが変えられます。
HARMONY(Major,minor)モードの詳しい説明
曲のキーを設定しますと自動でハモリをつけてくれ、メジャーとマイナーに対応しています。
ハモれる音階も豊富です。
- 1オクターブ上+1オクターブ下
- 4度下+6度下
- 1オクターブ下
- 6度下
- 3度下
- 3度上
- 5度上
- 6度上
- 1オクターブ上
- 3度+5度
- 3度+4度下
以上11種類の音階を選ぶ事ができます。
PICH SHIFTERモードの詳しい説明
こちらは和音にも対応しますし、キー設定も必要ないので、より自由に演奏できますが、Major,minorモードの様な綺麗にハーモナイズ効果を得られません。
様々なセッティングは可能ですが、具体的には1オクターブ上か下の音を加え、コードに厚みを出すか、オクターブ奏法を簡単にしてしまい重厚にする。というような、定番のオクターバーとしての使用方法が向いているモードではあります。
DETUNEモードの詳しい説明
単音と和音で演奏できます。
わずかにずらした2声が12弦ギターの様な厚みを出し、コーラスとはまた違う効果を得られます。
少し手間ではありますが、曲によってセッティングを変えれば、モジュレーション系のエフェクトが省略できますよね。
S-BENDモードの詳しい説明
アームレスのレスポールなどでもアーミングしているかの様な効果を得られます。
デジタル処理されてる音ですので、それなりの音なのですが、ここは開き直って派手に使っていきましょう。
BLANCEをMAXで使いますとアーミングの雰囲気が増します。BLANCEを下げ気味にしますと機械的な音になりキーボードで出すノイズ音みたいなものも作れます。
踏んだり切ったりを繰り返すと、スクラッチ音のようになり飛び道具にはもってこいです。
BOSS/PS-6のデメリット
エクスプレッションペダルでの使用時がイマイチ
ワーミーペダルのように使うためには、エクスプレションペダルを接続する必要がありますが、これがなかなかの曲者です。
エクスプレションペダルを接続している間は、エフェクトが常にオンになっている状態ですのでスルーの出音に影響が表れてしまいます。
つまりペダルを踏み込んでいない状態がオフという事になりますので、エフェクターは常にオンで待機しているわけです。
スルーの音に影響、音痩せする
お馴染みBOSSのエフェクターには付きもののデメリットですが、近頃では優秀なバッファーもたくさんありますので、対応は簡単かと思われます。
スイッチャーに盛り込んだりすればスルーの音には影響はなくなります。
私はバッファーを繋ぎクリーンブースターで少し音を元気にして、その後にPS-6を直列で繋いでますが音痩せは気になりません。
半音下げでも音痩せする
PS-6を使えばギターを持ち替えたり、チューニングを変えなくても「半音下げ」チューニングができる。とネットで書かれています。
しかしピッチシフトした音の原音を消してしまい、シフト音だけを出力すると確かに出来ますが、かなり音痩せしてしまいデジタルっぽい音になってしまいおすすめはしません。
BOSS/PS-6の使い方や音作りのコツ
歪みとの併用
S-BENDモードは歪みと併用すると、激しく印象的な音になり効果を増します。
アームレスのギターにアーミング効果をつけられるという固定観念は捨て、アーム付きのギターでアーミングして更に音を上げたり下げたりして他のギタリスト達の度肝を抜きましょう。
接続順は自由ですが、綺麗な効果は歪みの前に繋ぐと得られます。
HARMONYモードの3度+4度
HARMONYモードで3度+4度に設定してメジャーGのキーに設定して、Gメジャーペンタトニックスケールを弾いてみてください。
QUEENの「ブライアン・メイ」の多重録音されたオーケストレーション・ギターみたいになります。
BOSS/PS-6を実際に使った感想
ライブではもっぱらS-BENDモードで飛び道具として使っていますが、他のギタリスト達から「どうやってんの?」と質問されます。
ハーモニーはレコーディングでじっくり作り込める時に使っていますが、やりすぎて自分のプレイスタイルからかけ離れ過ぎてしまいます。ライブでの再現不可能でもよい曲の場合は思い切りやっています。
繋ぐ順番は一般的にピッチシフター系はギターのすぐあとに繋ぐとされていますが、S-BENDモードですと歪みの後でも良い感じでした。色々と試していきたいところです。
BOSS/PS-6はこんな人におすすめ
■ ツインリードの曲があるのに、ライブ間近にギタリストの一人が体調を崩し出演できなくなってしまった。
■ ライブでギターソロの尺をもらったので、何か印象に残る派手な演奏をしたい。
■ 曲の決めの部分にアームアップみたいな音を入れたいがレスポールがメインギターだ。
■ モジュレーション系のエフェクターを導入したいが、ボードにもうスペースがない。
などとお悩みの方にはPS-6をおすすめめいたします。
コントロールできることが多く一台で何役もこなしてしまえるので、とっつきにくい印象でしょうが、すぐに慣れてしまうと思いますし、直感的に触っていく方が新しい発見があり独自のセッティングに出会えると思います。
ライブ中にしゃがんでセッティングを変えるのはなかなか大変ですが、PS-6に関しては面倒くさがらず曲によってどんどん変えて使ってみて欲しいです。
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