ST-2とは?
BOSSのデジタルオーバードライブ「Power Stack ST-2」は手軽に大型スタック・アンプの歪みをシュミレートできると評判のエフェクターです。
今回はBOSSから出ているST-2についてのレビューをしていきます。
BOSS/Power Stack ST-2のスペック
商品名 | Power Stack ST-2 |
メーカー | BOSS |
概要 | オーバードライブ |
特徴 | 大型スタックアンプの歪み |
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BOSS/Power Stack ST-2の音質や特徴
コントロール部
- ■ LEVEL
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音量を調整できます。
- ■ BASS
-
トーンの低音域を調整できます。
- ■ TREBLE
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トーンの高音域を調整できます。
- ■ SOUND
-
ST-2には通常の歪み系のエフェクターのようにゲインがついていません。サウンドがその代わりになるのですが、ツマミのレベルも「Min~Max」ではなく「CRUNCH~DRIVE~ULTRA」となっています。
このツマミが最大の特徴で単に歪みの量を調整するのではなく「歪みのキャラクター」を選ぶ事ができます。
SOUNDの大体の目安
ST-2の最大の特徴であるSOUNDの使い方の大体の目安ですが、9時あたりでフェンダーのベース・マンのようなファットなクランチ・サウンドが得られます。
センターのDRIVE辺りがマーシャルの王道な歪みです。
そして、ULTRA方向に回していきますと、改造マーシャルのような激しい歪みを得られます。
このSOUNDの設定状態により各トーンのツマミの効きも変化します。
つまり、選択したアンプのキャラクターに準じてトーンもシュミレートされているのです。
シュミレーターとは違う
使用方法などでアンプシュミレーターと勘違いしてしまいそうですが「ST-2」は違います。
通常の歪みエフェクターのようにアンプに繋ぐことが前提とされていますので、ライン録音などの際には「COSMプリアンプ」を搭載した機材を通すなどのひと手間がかかります。
ギター側のボリュームへの追従
デジタルの歪みエフェクターはギター側のボリュームを絞りますと歪みが上手くついて来てくれず「音痩せ」してしまったかのように聞こえる場合が多いのです。
BOSS/Power Stack ST-2のデメリット
真空管アンプでの使用は歪み成分がぶつかる
ST-2は「トランジスター・アンプを真空管アンプのようにする」というコンセプトで作られているような気がします。
ですから、マーシャルなどに繋げますと歪み成分がぶつかり合い、お互いの良い所を消してしまう様な印象を受けました。
ノイズが大きい
確かにULTRA MAXにしますとノイズが大きいです。
ですが「ザックワイルド」のような倍音バリバリのハードな歪みはかっこいいです。
ノイズが出る事はST-2だけのデメリットではなく、入力信号を増幅させハードな歪みを得るために作られたエフェクターの避けて通れない道ですので「ノイズゲート」で軽減対策をして十分な歪みを使いこなしましょう。
同じBOSSのノイズ・ゲート「NS-2」はセンド&リターンで歪みエフェクターだけを縛って使えるのでおすすめです。
BOSS/ST-2の使い方やつなぎ方、音作りのコツ
アンプのヘッドとして
ST-2を一番最初のギター側に繋ぎ、アンプのヘッドとして考えての使い方がとても良い感じで使いやすいです。
この際、あまり歪みを上げ過ぎず「ここぞ」という時には、他の歪みエフェクターでブーストしてあげるというのが良いです。
ST-2ひとつだけで勝負
ブルースのセッションなどには「ST-2」をひとつだけギターケースに入れて勝負しに行くのもかっこ良いですよね。
ブルース・ギタリストの方にはBOSSのブルース・ドライバー「BD-2」が人気ですが、BD-2はアンプありきのエフェクターだと思います。
その点、ST-2はどんなトランジスター・アンプでも真空管アンプのように変えてしまいますし、ギター側のボリュームへの追従も優れてます。
- ギター側のボリュームのMAXをリードトーンとして
- 7ぐらいをバッキングのクランチ
- 4をクリーンのイメージ
でセッティングしておけば手元の操作のみでも演奏可能です。
テレキャスターなどの出力の弱いギターの底上げに
テレキャスター使いの方はミックスポジションで弾きとおす方が多い様に見受けられます。
個人的にはテレキャスターのリアピックアップの鋭い音が大好きなのですが、アンプやエフェクターを選ばなくてはいけませんでした。
古くは60年代の「ジミー・ペイジ」や「ジェフ・ベック」のテレキャスターのリアピックアップを使った激しいロックギターの音が再現出来ました。
ST-2と兄弟機BC-2との比較
ST-2は大型のマーシャル系のスタックアンプをシュミレートしたものですが、BOSSの製品には小型のコンボアンプをシュミレートした「BC-2」というのもあります。
BC-2はブリティッシュ・アンプ「VOX AC-30」をシュミレートしたとされていますが、本家よりよく歪みますので幅広いジャンルに対応できるかと思います。
歪みを上げていきますと俗に言う「箱鳴り」が再現されています。
この辺りがST-2にするのか、BC-2にするのかの好みの分かれる所かと思います。
迷った方は自分が好きで演奏するであろうジャンルを考えて選んだら良いと思います。
BC-2は残念ながら生産終了となったようですが、まだまだ在庫はあるようで一万円弱で購入できます。
BOSS/ST-2を実際に使った感想
「JC-120対策はこれで完了だな」と思えるほどの完成度です。
歪みの音色はマーシャル系と言えばそうですが、様々なスタック・アンプの歪みの音が連想できます。
使いこなすも何も、ST-2は繋いでツマミをフラットにすれば、それなりに良い音が出ます。
ずっと探していた「トランジスター・アンプを真空管アンプのように」のテーマの答えが見つかったのです。
BOSS/ST-2のはこんな人におすすめ
■ ツイン・ギターのバンドをやっているのだけど、いつもリード・ギタリストにマーシャルをとられてしまい、スタジオでもライブ・ハウスでもJC-120を使わなくてはいけない。
■ メインで使っているデジタル・マルチ・エフェクターの他の音は気に入っているのだけど、歪み音だけが気に入らない。
■ 良質なマーシャル系の歪みペダルを探しているが、どれがいいのか分からない。
■ ハムバッカーのギターでパンク・ロック・バンドをやっているがエフェクターの操作が苦手
などとお悩みの方には「ST-2」をお勧めいたします。
繋いでオンするだけで伝統的ロック・ギター・サウンドがどんなアンプからもしてしまう。
そんな夢の様なエフェクターを完成させてしまったBOSSの新技術は本当に凄いです。
ST-2を繋いでロックなライフ・スタイルを更に充実させましょう。
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