JB-2とは、BOSS BD-2とJHS Pedals Angry Charlieを基にした回路を使用した、2chドライブ・ペダルです。
筆者個人的にBOSSのJB-2 Angry Driver(アングリードライバー)は使い勝手抜群で、とても汎用性の高いオーバードライブと感じています。
BOSS/JB-2 Angry Driverのスペック
商品名 | JB-2 Angry Driver |
メーカー | BOSS |
概要 | オーバードライブ |
特徴 | BD-2とAngry Charlieがこの1台に |
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BOSS/JB-2 Angry Driverの音質や特徴
特徴1 各チャンネルで独立したコントロールが可能
2ch搭載の歪みペダル自体は多く出回っていますが、ほとんどがブーストスイッチが付いているだけのものが多いです。
JB-2はそれぞれのチャンネルでTone、Gain、Levelの3点がコントロールできるので、純粋に2chとしても使えるのが良いです。
特徴2 モード切り替えによる多彩な使用方法が可能
JB-2は全部で6個のモードを使用することが可能。
さらに、REMOTE端子を利用しフットスイッチを使用すると、機能を拡張することもできます。
本体ペダルスイッチ(上段)とREMOTE側ペダルスイッチ(下段)でまとめていくと以下のようになります
JHS
JHS Pedals Angry Charlie V3単体としてON/OFF
JHSとBOSSをA/B切り替え
BOSS
BOSS BD-2単体としてON/OFF
BOSSとJHSをA/B切り替え
JHS/BOSS
JHSとBOSSをA/B切り替え
JB-2をON/OFF
J/B
JHSを前段、BOSSを後段で直列繋ぎ
JHSをON/OFF
B/J
BOSSを前段、JHSを後段で直列繋ぎ
BOSSをON/OFF
PARALLEL
JHSとBOSSを並列繋ぎ
BOSSをON/OFF
以上のようになります。
ここまで多機能なコンパクトペダルは他にありませんよね。コンパクトでこれだけの機能があることによって、使い方次第で汎用性が高く、とても便利なエフェクターになりえるのです。
特徴3 音作りのし易い素直なオーバードライブサウンド
BOSSモード、JHSモードの2つのどちらのチャンネルも、シンプルで手軽に良いサウンドを得ることができます。
BOSSモード
ジャキッとしたクランチが特徴のサウンドです。
BOSS製品で言うと、SD-1やOD-3のような丸みを帯びたオーバードライブサウンドに比べると、少し荒っぽさがあり、特にシングルコイルのギターに合います。
追従性が高く、ピッキングニュアンスを出しやすいのも魅力。
Gainを上げれば、70年代ハードロックのようなディストーションサウンドも得られます。
オーバードライブに真空管アンプの視点を加えたと言われるだけあって、どこかMarshallを感じさせるサウンドです。
JHSモード
本記事で紹介しているJB-2の基になっているAngry Charlie V3は、もともとMarshall JCM800をシミュレートしたペダルです。
しかしながら、本家Marshall JCM800の「低音域が出過ぎる」「高音域が耳につく」という使いにくさがありました。
その弱点を克服したJB-2サウンドは使いやすく進化しています。
BOSS/JB-2 Angry Driverのここがデメリット
デメリット1 低音域を強調する音作りにあまり向いていない
BOSS/JB-2は「BOSSモード」「JHSモード」のどちらのモードも高音域、中音域に寄ったヌケの良いサウンド。
JB-2でもハイゲインなサウンドは楽しめますが、もっとハイゲインでメタル寄りなサウンドが良いという方は、少し値が張りますが、EMMAのReezaFRATzitz 2をオススメします。
真空管シミュレートのディストーションで、クラシカルなドライブサウンドから、ハイゲインなメタル向きのサウンドまで音作りできます。
幅広く対応できて汎用性が高いボスのJB-2ですが、尖った性能はないと言えます。バランスが良いエフェクターです。
デメリット2 本家JHSペダルには付いている「3バンドイコライザー」がない
つまみ配置の限界があるため、JB-2ではTONEつまみしかついていません。
そのため、JHSモード単体で使ったとき、本家ほどの自由度を持った音作りがそのままではできません。
デメリット1で前述したように、特に、本家(JHS)のように低音域を強調したサウンドメイキングを単体で完結できないのが大きなデメリットと言えるでしょう。
その理由はアンプの特性に左右されにくいためです。
BOSS/JB-2 Angry Driverの使い方やアレンジ方法、つなぎ方など
使い方1 PARALLELモードで、太さと歯切れの良さを両立
BOSSモードは端切れが良く、JHSモードはそれと比較して音が太く作られています。
しかしながら、2モード共に大元のサウンド自体の方向性が近いため、PARALLELモードにしても違和感がありません。
JHS側を主体に音作りしたうえで、PARALLELモードにしてみましょう。
BOSSモードの歯切れの良さが加わり、太いのにジャキッとした印象の他ではなかなか得られないサウンドが出せます。
使い方2 B/Jモードにして、BD-2をブースターとして扱う
バッキングとソロのサウンドを切り替えできる使い方です。
JHSの高中域のバランスが良く、かつ太めのサウンドをメインの歪みにし、BOSSのヌケの良いサウンドでブーストします。
どちらも音の方向性が近いため、ブーストしても音の感じが変に変わりすぎず、ナチュラルなブースト感が得られるためオススメです。
使い方3 JHS/BOSSモードにし、BOSSをプリアンプ、JHSをメインの歪みする
スタジオやライブハウスなどでのJC-120対策としても使える方法です。
まずBD-2を極浅い歪みに設定し、プリアンプのように使用します。
そのうえで、JHSを通常の歪みとして使用します。
BD-2の歪み具合はお好みで多少変えても良いでしょう。
純粋に弱めの歪みと強めの歪みの2chという使い方にもできるのが良いです。
同価格帯の機材と比較した場合の感想
ほぼ同価格帯のオーバードライブにFulltoneのFULL-DRIVE 2があります。
こちらも2ch式のドライブ・ペダルとなっています。
ハリがあるウォームなドライブサウンドで、コンプ感をカットするCCモードや、シングルコイルのフロントP.U向きのFMモードなど、機能性も高いペダルです。
しかし、TONEつまみが共有な点と、どちらのチャンネルも音の違いがない点が気になります。
近いが少し違うサウンドを使うことで、際立ったサウンド切り替えの展開をしていけるので、その点において一層、JB-2の使いやすさが際立ちました。
BOSS/JB-2 Angry Driverを実際に使った感想
筆者が実際に使った感想は、JB-2を使用している有名ギタリストは居ないのが不思議なくらい使いやすいです。
1台持っておけば、多彩な使い方ができるのが最大のメリット。
レコーディング、ライブでも幅広いジャンルで問題なく使えるクオリティですので、ぜひ1台持っていただきたい歪みペダルです。
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