ARION/SCH-Z STEREO CHORUSとは?
ARION社から発売されたステレオコーラスエフェクターです。低価格帯のエフェクターなのですが、通常の価格帯のエフェクターにも負けないクオリティを持っています。
サウンドに個性がありプロミュージシャンからも支持を集めています。
今回は、ARION/SCH-Zを使い方、弱点も含めてレビューします。
ARION/SCH-Z STEREO CHORUSのスペック
商品名 | SCH-Z |
メーカー | ARION |
価格 | 中古のみ 価格は変動します |
概要 | コーラス |
特徴 | 一発でわかる個性的な音色 |
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ARION/SCH-Zの使用アーティスト
mod品も含めた使用アーティストを紹介します。
- Michael Landau
- e-zuka(GRANRODEO)
ARION/SCH-Zの音質や特徴
特徴1 音に厚みが出る
トゥルーバイパスではないので音が変化します。
元のギターの音は変わりますが、そのかわりに音に厚みが出てこのエフェクターならではサウンドを手にすることができます。
薄くコーラスをかけるのではなく、しっかりコーラスの効果を得たいという方のほうがより満足できる印象です。
トゥルーバイパスではないという面が、いい方向に出ています。
特徴2 かわりの効かないサウンド
コーラスエフェクターの中でも個性があるエフェクターなので、新しいコーラスエフェクターを購入したとしても住みわけができます。
そのため、別のコーラスエフェクターと入れ替えながら長く使えるモデルです。
コーラス効果の主張がとても強いエフェクターです。
特徴3 電池の交換がしやすい
コンパクトエフェクターは、通常ねじを外したりして電池を交換することが多いのですが、SCH-Zは表面のプラスチックカバーを外せばすぐに交換することができます。
電池交換が面倒くさくて、演奏モチベーションが低下してしまうことなども防ぐことができます。
ARION/SCH-Z STEREO CHORUSのデメリット
デメリット1 OUT1とOUT2の音量が違う
OUT1とOUT2端子の音量が違います。
アンプ2台を使用しステレオ効果を得ようと思っている方は注意が必要です。
片方のサウンドを大きく出したいなどの使い方をする場合は問題ないです。
しかし、エフェクトのかかった音と本来のギターサウンドを同じ音量で両方聞かせたいという方は、このエフェクターは避けた方がいいかもしれません。
デメリット2 つまみが弱い、取れることがある
低価格のエフェクターなので仕方がないことなのかもしれませんが、コントロールつまみが外れてしまうことがあります。
自分の使い方に問題があったのかなと思いましたが、販売サイトの口コミでも多数見られたので外れてしまうことはよくあることのようです。
本体自体はプラスチック製ではありますが、強度は通常のコンパクトエフェクターと変わらないくらいの耐久性があり長持ちします。
つまみの部分を丁寧に扱えば、その他の部分の破損の危険性は少ないです。
デメリット3 ONにすると音量が上がる
エフェクターをONにすると音量が上がってしまうので、そのことを計算した音作りをしなければなりません。
静かな場面でコーラスをかけたいときには、音量を絞り気味でベースの音づくりをする必要があります。
ARION/SCH-Zのセッティングやつなぎ方
使い方1 トレモロのような効果が得られる
RATEつまみを大きくしスピード速くしてDEPTHも深めにかければ、トレモロエフェクターのような効果を生み出すことができます。
トレモロはサウンド音量を一定のリズムで変化させる効果です。
- Johnny Marr(The Smith)
- Jonny Greenwood(Radio Head)
などのアーティストがトレモロを使用します。参考にしてみてください。
使い方2 OUT1に接続すればマイルドなコーラス
OUT1端子に接続してモードをDIRECTに設定すれば、ギターのサウンドにうっすらコーラスがかかっているというエフェクトの効き方をします。
そのため、元のサウンドに味付け程度にコーラスをかけ、て艶やかなサウンドを得ることができます。
使い方3 OUT2に接続すれば個性的なしっかりかかったコーラス
OUT2端子に接続してモードをSTEREOに設定すれば、コーラスを前面に押し出した濃いコーラス効果を得ることができます。
周りに「もや」がかかっているかのような幻想的なフレーズを弾きたい方にはこちらの設定がおすすめです。
他のエフェクターとの組み合わせでも面白い効果を得ることが期待できます。
使い方4 歪みと合わせて機械的なサウンド
ギターを歪ませて、DEPTHを深くかければ機械音のようなサウンドを得ることができます。
RATEはFAST側に回したほうがより機械音に近づくので面白いサウンドになります。
使い道は限られてきますが、飛び道具としての効果を期待できます。
ラップロックミュージックに合いそうな音です。
ARION/SCH-Zを実際に使った感想
クリーンサウンドにかければ、アルペジオを弾くときにとても気持ちのいいサウンドになります。
サウンドの揺れが深いのでフレーズに感情を入れやすい印象を受けました。
歪みにかけても、音を厚くさせる効果や機械サウンドを得られます。
ARION/SCH-Zは生産完了、入手するなら中古市場
残念ながらARION/SCH-Zは生産完了となっています。
個性の強いエフェクターのため、生産完了は悲しいですが、中古市場であれば手に入れることが可能です。
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ARION/SCH-Zの代替エフェクター
ここでは、廃盤になってしまったARION/SCH-Zと同価格帯のエフェクター紹介、比較させていただきます。
ARION/SCH-Zの代替となるエフェクターは以下の2つがおすすめ。
JOYO Analog Chorus JF-37
つまみが少ないので簡単にセッティングできるエフェクター。
サウンド的にはキラキラとしたハイを強調したコーラスという印象です。
全体的にギターのサウンドを邪魔せずマイルドにかかる印象で使い勝手がいいと思います。
つまみをマックスにしてもSCH-Zほどのサウンドの変化はありません。
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Effects Bakery Melon Pan Chorus
トゥルーバイパスなので、元のギターのサウンドを変化させることがありません。
音の変化幅も大きく、使い道が多いです。サウンドは個性的というより優等生サウンドで、どのジャンルにも使えるという印象。
こちらのエフェクターもSCH-Zと同じくON時に音量が上がるので注意が必要です。
サイズはコンパクトで、エフェクターボードのスペースを節約できます。
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ARION/SCH-ZのMODエフェクター
ARION/SCH-Zには、様々なmodエフェクターが販売されています。
- ARION SCH-ZD
- VELTEX Landau Stereo Chorus
- E.W.S. ARION SCH-Z [CHORUS/VIBE] Mod
これらの改造品が発売されています。
ARIONからも販売されており、SCH-Zの弱点といわれていた部分を改良したものとなっています。
しかし、若干音質が変わっているので注意が必要です。
その他のメーカーmod品も弱点の改良をメインに改造されたものですが、ステレオ機能を排除して新しい機能を加えたりと個性ある改造をしたものが多いです。
価格はSCH-Zの倍近くか、倍以上の価格となってしまうので動画などで確認してからの購入をおすすめします。
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ARION/SCH-Zはこんな人におすすめ
お手頃価格で個性的なコーラスエフェクターが欲しい方におすすめです。
どのジャンルでも活用できるエフェクターでありながら、SCH-Zの音と一発で分かる個性を持っています。
この特徴のおかげでほかのエフェクターとは住みわけができており、別のコーラスエフェクターを持っている方にとっても新しいサウンドを手にすることができます。
1台持っておいて損はないと思います。
唯一無二のサウンドを持っているARION/SCH-Zぜひお試しください。
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