BOSS/MO-2マルチオーバートーンのレビュー!使い方や音作りのコツを解説

BOSS/MO-2マルチオーバートーンのレビュー!使い方や音作りのコツを解説

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BOSSのMO-2はモジュレーション系に分類されるエフェクターです。

マルチの複合エフェクト、それがとても良いブレンドでまとまりこの1台で完結するというのがこのMO-2。

この記事ではMO-2マルチオーバートーンの使い方がよくわからない、どんな特徴があるの?という方のためにMO-2の魅力をレビューしていきます。

目次

MO-2マルチオーバートーンとは

BOSSの新技術「MDP(Multi-Dimensional Processing)」を用いて作られた「MO-2 MultiOvertone」。

名前を聞いただけでは、どんな効果をもたらすエフェクターなのか想像すら出来ません…。

これから順番にレビューしていきますが、まず簡単に説明するとその音はコーラスでもあり、オクターバーやピッチシフターでもあるという独特なものなのです。

BOSS/MO-2のスペック

TE-2とMO-2とDA-2
商品名MO-2
メーカーBOSS
概要モジュレーション系
特徴1台でマルチの複合エフェクト

MO-2ならサウンドハウスがおすすめ!

  • 12弦ギターのような効果
  • ノイズや遅延の問題を解消
  • 飛び道具としても
  • コーラスやフェイザーの代わりとして
  • 大胆にサウンドが変えられるのが強み
※価格は各通販サイトで比較して下さい
BOSS Multi Overtone MO-2

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BOSS/MO-2マルチオーバートーンの音質や特徴

複数のエフェクト効果がこれ1台で

MO-2はモジュレーション系に分類されます。ですが、コーラス単体の効果だけとかではなく、複数のエフェクト効果を1台で賄うという物です。

マルチの複合エフェクトを想像して、良い塩梅でブレンドされ、それがまとまりこの1台で完結すると思って頂ければ良いです。

新技術のMDPですが「ギターの原音をあらゆる角度から解析して複数のエフェクト音を加工する」という事です。

…と言われてもよく分からないですよね。徐々にその凄さをご説明していきます。

コントロール部

BALANCE

原音とエフェクト音の調節が出来ます。

MAXにしますとエフェクト音だけになり、ギターの原音とは程遠い音となりますので、それを逆手にとる音作りも面白いですよね。

TONE

音の明るさの調節が出来ます。

エフェクト音にのみ効くローパスフィルターですので、原音には効きません。

DETUNE

音の揺れの調節が出来ます。このツマミが最大の特徴で、原音の音程を微妙にずらしコーラス効果を生むのですが、MDPの採用によりピッチのブレや遅れなどが無く綺麗に追従してくれるのです。

MODE

このツマミは原音にどんな効果をもたらすかを選ぶものです。

モード1

原音に1オクターブ上のエフェクト音。12弦ギターの様な効果が得られます。よく耳にする音ですが、他の製品とは異なる完成度が高い爽快なサウンドです。

モード2

モード1に原音と同じピッチのエフェクト音 低音が追加され揺れます。このモードはベースで使うとよさそうです。

モード3

モード1と2の音にオクターブ下のエフェクト音。厚みが出てシンセサイザーやオルガンの様な音になります。他のエフェクトとの併用を試したくなるモードです。

誤検出による遅れやノイズがない

ピッチシフター系のエフェクトで、特に低音を強調したい時に検出がうまくいかずノイズが出て、欲しい音が作れなかったり演奏にコツがいったりするのが実情です。

しかし先ほども書きましたが、MDPの採用により誤検出による遅れやノイズの問題は解消されています。

オクターブとコーラスの幅

通常のオクターブエフェクターですと、オクターブ上か下かの、どちらかしか出せません。

しかしMO-2は両方出せますので音作りの幅が広がります。

特にコーラス効果を得る場合において、上下の倍音が出ていますので通常のコーラスとは完全に別物となりとても豊かな音色を出すことができます。

モードのチェンジによる場面切り替え

ピッチシフターやオクターバーなどのエフェクトは、一度セッティングを固定すると変えるのが面倒だったり、ライブ中に即座に対応できないので、使いどころが限られてきます。

MO-2はモードが3段階あるので即座に雰囲気を切り替える事が出来ます。

ただしMO-2は独特な効果ですので、使う曲が限られてしまいそうです。

良くも悪くも尖った効果を持っているエフェクターです。

ステレオ出力

MO-2はステレオ出力となっています。

モード3でオルガンシュミレートをする時などに使うと効果的です。

セッティングが面倒ですが、どこのスタジオやライブハウスでもだいたい常設している、Roland JC-120にはステレオのエフェクトループが付いていますので、1台でステレオ感が出ます。

ひと手間を惜しまずに使ってみて欲しいです。

BOSS/MO-2マルチオーバートーンのデメリット

普通のオクターバーの音は出ない

MO-2はオクターバーっぽくありコーラスっぽい訳ですが、一般的に想像する普通のオクターバーの音は出ません。

原音の音質も結構変わってしまいますので、原音の芯を残して上にエフェクトを乗せるとうい事ができず、特有のシンセの様な音しか出せません

MO-2の使い方やセッティング、音作りのコツ

ブースターとは違うプッシュ

プログレッシブロック的な長いソロがある時に、テーマのフレーズにかけるとメリハリが付き良い感じです。

また、イントロに固定の単音フレーズがある場合に、印象を強めるために使ったりしています。

ブースターで印象をプッシュする方法とは異なる、異次元を作る効果があります。

他のエフェクターとの併用

モード1で歪み系と併用しますとツインリードの様なプレイが出来ます。
モード3で原音をカットしてディレイと併用しますと、シンセみたいな浮遊感のある奇妙な音が出ます。

レディオヘッドのギターリスト「ジョニーグリーンウッド」が作りだしそうな音ですね。

フュージョン風の音作り

  • BLANCE
    • 12時辺り
  • TONE
    • 12時辺り
  • DETUNE
  • MODE
    • 2

これで設定しますと、単音弾きでも複音弾きの様に聴こえます

大げさな例えとなりますが「ウェス・モンゴメリー」や「パット・メセニー」が弾きそうなフレーズ感になります。

12弦ギター風の音作り

これは私のおすすめのセッティングです。

  • BALANCE
    • 9時辺り
  • TONE
    • フル
  • DETUNE
    • 0
  • MODE
    • 2

これで弾いてみますと「バーズ」辺りのフォークロックに使われそうな12弦ギターの音となり、かなり気持ちが良いです。

この時、クリーンサウンドにセッティングしてリバーブを薄目にかけ、ピックアップはレスポールでしたらセンター、ストラトでしたらフロントなどの丸い音を選択するのがコツです。

少しクランチ気味で弾きますと、グッと時代をさかのぼり「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」の曲に使われそうな音になります。

MO-2と似ている機材と比較

elctro-harmonixのPOG-2に効果が似ています。

原音の芯を残した音作りをしたい方にはPOG-2がおすすめです。

しかし、MO-2は新技術のMDPによって全音域の検出精度が優れており、発音の遅れが全然ありません。

ストレスフリーで使いたい方はMO-2をおすすめいたします。

elctro-harmonixのPOG-2はこちら

BOSS/MO-2マルチオーバートーンを使った感想

TE-2、MO-2、DA-2

モード1で12弦ギターの様に弾いたり、オクターブ違いのツインリード風にしてみたり、モード3で飛び道具として使ってみたりと、ライブでの使用用途はかなりりますね。

モードの切り替えだけで、直感的に大胆にサウンドが変えられるのが強みです。

直接ラインでDTMソフトにステレオ入力しましたら、とても使えるサウンドで、弾いてるだけでイメージがどんどん広がってきます。

ライブの演奏で使用するだけではなく、ソフトの中のエフェクターと併用して、レコーディングでも活躍してくれます。

このようにBOSSのMO-2は使い方の幅が大きいのも特徴。

BOSS/MO-2マルチオーバートーンはこんな人におすすめ

ショートディレイでダブリング効果を得意とされている方には、フレーズの印象をもうワンプッシュできるエフェクターだと思います。

他の製品のオクターバーなどの音の遅延が気になる方は、BOSSの新技術MDPを体感して頂きたいです。

また、マルチでモジュレーション系の音を混ぜて使っている方にも試して欲しいです。

どれかの効果を消してしまう様な音ではなく、とても塩梅よくブレンドされるエフェクト音。

数種類のエフェクト音を1台で担う。

こう聞きますと、一筋縄ではいかないエフェクターだと思ってしまいますが、新技術と痒い所に手が届く操作性で、すんなりと皆様の足元に馴染んでいく事でしょう。

音のマニアック感はありますが、使い方の幅はぐっと広がります。

MO-2ならサウンドハウスがおすすめ!

  • 12弦ギターのような効果
  • ノイズや遅延の問題を解消
  • 飛び道具としても
  • コーラスやフェイザーの代わりとして
  • 大胆にサウンドが変えられるのが強み
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