高音域にまで綺麗にかかるコーラスサウンドが魅力的なCH-1。
この記事ではCH-1の音質の特徴や使用感をレビューして深く掘り下げています。
また、CH-1のピンクラベル、青ラベル、黒ラベルの違いは何なのでしょうか。
BOSS/CH-1とは
1989年に発売され現在も生産され続けているロングセラー品、BOSS CH-1(SUPER CHORUS) 。
CEシリーズの「もっさり感」が現代音楽にマッチしない場面が多くなり、高音域にまで綺麗にかかるコーラスサウンドが求められはじめました。
その声に応える様に登場したのがCH-1なのです。
BOSSの製品は改良を加え品番が2、3と番号が変わっていくのが定番ですが、CH-1は発売以来、変わっていません。
これは「もう改良の必要なし」とBOSSが判断していると思って良いでしょうから、自信のほどが伺えます。
BOSS/CH-1のスペック
商品名 | BOSS |
メーカー | CH-1 |
概要 | コーラス |
特徴 | 高音まできれいに |
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BOSS/CH-1を使用しているアーティスト
- イングヴェイ・マルムスティーン
- マイケルシェンカー
- ザックワイルド
上記の有名人気ギタリストの使用で知られています。
特にザックワイルドは歪と上手くブレンドさせ、かけっぱなしで使っているので、CH-1の名を世界に広めました。
BOSS/CH-1の音質や特徴
コントロール部
4つのツマミで構成されています。
- E.LEVEL
-
原音とエフェクト音の調整ができます。
- EQ
-
エフェクトの音色の調整ができます。
- RATE
-
コーラスの揺れのスピードの調整ができます。
- DEPTH
-
コーラスの揺れの深さの調整ができます。
高音域にかかるシャープなコーラス
当たり障りのない地味なサウンドが個性であり、それがロングセラーの理由だと思います。
その無難さの中に、特筆すべき特徴、高音域にまでシャープにかかるコーラスサウンドがあります。
これはCH-1の最大の特徴です。
全てのバランスが良く、高音のコーラスサウンドに関してはグンと突出しているイメージでしょうか。
これは他のボスのコーラスにはない特徴なので、高音域にかかるシャープなコーラスを求めているならChorus CH-1で間違いなし!
完成度の高い安定したコーラスサウンド
CH-1はスタンダードが持ち味のエフェクターですので「飛び道具」として使う事を考えるより、安定性を取ることが最も良い使い方です。
CH-1はクリーンサウンドに付け加える事を念頭に置いて、安定したコーラス効果を得られるようにセッティングするのが良いと思います。
モノラルインのステレオアウト
インプットはモノラルですが、アウトプットがステレオです。
ステレオで使用しますと完成度の高いCH-1のコーラスサウンドがより一層味わえます。
BOSS/CH-1のデメリット
デメリット1 レトロな音は苦手
80年代後半に発売されたCH-1は時代のニーズに応える形で誕生しました。
したがってレトロな音は苦手といいますか、作れないと思います。
温かみのあるレトロサウンドを求める方はCEシリーズをお勧めします。
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デメリット2 いつの間にかデジタル化
デメリットと言うほどではありませんが、いつの間にかアナウンスされることもなく、アナログからデジタル化されています。
使用していた一部の部品が高騰してしまい、コスト削減のためにデジタルで再構築されたとの理由の様ですが、音に特別な変わりがないからこそ、商品名も変えずにアナウンスもなしでの使用変更なのでしょうね。
BOSS/CH-1のラベルの違い
いつの間にかデジタル化されてしまっているCH-1ですが、アナログ仕様のCH-1はラベルで判断することができます。
ピンクラベル
ピンクラベルはアナログ使用です。初期型に採用されています。
青ラベルの概要
青ラベルもアナログ使用ですが、一部デジタルも混在しているという噂です。
アナログかデジタルか拘る方は、中古で購入の場合の青ラベルでしたら、中身を確認する必要があると思います。
黒ラベル
黒ラベルはデジタル仕様です。
ラベルによるサウンドの違い
アナログの方は温かみがあり太い印象で、デジタルはオン、オフの音量変化もなく、ノイズも軽減され澄んでいる音の印象です。
ですが、音を交互に出され「どっち?」みたいなクイズのような状況でない限り、音の違いは分からないと思います。
演奏中にラベルによるサウンドの違いを聴き分けられる人がいたら、それは天才でしょう。
その手の道でご飯が食べられるレベルの耳の持ち主です。
BOSS/CH-1の使い方やセッティング、音作りのコツ
王道クリーンサウンド
今となってはCH-1がBOSSのコーラスのイメージとなってしまった様に思います。
E.LEVELはどんなセッティングでも、高めの使用を基本としてよいと思います。
RATEを遅く設定してDEPTHを深めにしてEQは高音を強調しましょう。
王道クリーンサウンドの出来上がりです。
接続などがひと手間かかりますが、是非ともステレオ接続でお試し頂きたく思います。
ザック・ワイルド風の音作り
歪みに薄っすらとかけてコード感を強調するセッティングです。
ザックは曲中にオン、オフを繰り返します。
直感的に使っている様ですが、基本オンのままが多いです。
歪みエフェクターの後にCH-1を繋ぎ、E.LEVELはセンター、EQとRATEとDEPTHは1時ぐらいです。
BOSS/CH-1とCE-5との違い
CH-1と同時期に発売されたCE-5は何かと比較対象とされています。
歴代のCEシリーズの最新モデルCE-5が正当後継者という認識が今でも強いようです。
CH-1が勝っている点
後の違いはEQい(イコライザー)が違います。
CE-5はHIGHとLOWで別々に調整できるのに対し、CH-1はTONEはひとまとめになっています。
CE-5のEQは効きが良いと評判ですし、EQはCE-5の方が優れていますね。
- CH-1は初心者にもおすすめ
- イコライザーの効きや調整はCE-5に軍配が上がる
BOSS/CH-1を実際に使った感想
ライブでの使用は結構深めでクリーンに使うのが主体というかオンリーですね。
このような使い方をすると綺麗に広がり、高音域にまでいきわたるコーラスサウンドはCH-1ならではです。
E.LEVELだけを少しさげてクランチでのカッティングも気持ちがいいです。
つまり安定性抜群という事です。
CH-1は優等生エフェクターの一つと言えます。
ヤンチャな使い方はさほど得意ではありませんが、マジメでどんな仕事もしっかりとこなしてくれます。
シングルですと、出すぎてしまう印象ですが、ハムだと抜けの良さうまく調和されて良い感じの音となります。
歪みと絡ませる時にCH-1はハムバッカーとの相性が良いです。
CH-1の使用アーティストのザックワイルドの使用しているギターは、ほとんどハムバッカーが付いていますので、CH-1を選んだのはうなずけますよね。
ですから、ザック・ワイルドのファンの方は迷わず購入でしょうね。
逆にCEシリーズですと、ハムではぼやけすぎて効果が分からなくなってしまいますので、ザックファンならCH-1です。
ザックが開発に携わったオーバードライブ
BOSS/CH-1はこんな人におすすめ
初めてコーラスを買う方にCH-1はおすすめです。
安定性(無難とも言う)のあるこの音を軸にして自分の音を探していくのが良いと思うからです。
無個性のコーラス。なんて言われていますCH-1ですが、考えようによっては、色を付けていくのは弾き手の感性ということになります。
CH-1をどんなふうに彩るか、それは自由で無限大なのです。
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