BOSS/DS-1Xディストーションをレビュー!使い方や音作りのコツは?

BOSS/DS-1Xディストーションをレビュー!使い方や音作りのコツは?

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DSー1XとはBOSSから2014年に登場したXシリーズの中の新しいディストーションペダルです。

独自技術MDPによる全く新しいサウンドへのアプローチ方法はこれまでのアナログ回路のエフェクター技術と違うサウンド表現を確立しています。

この記事では今までとは少し違う特徴があるDS-1Xディストーションの使い方や使用した感想を踏まえてレビューしていこうと思います。

目次

BOSS/DS-1Xのスペック

商品名DS-1X
メーカーBOSS
概要ディストーション
特徴MDP採用でさらに良質な音質
廉価版「BOSS/DS-1」レビュー記事へ
  • 激しく鋭く尖った歪みがさらに高音質に
  • MDP技術によるデジタル音質
  • MDPのデジタル解析によりGAINとVOLの完全分離
  • ハイゲインでも潰れない
  • レンジの広いディストーション
  • ローノイズ
  • DSー1のハイエンド品
BOSS Distortion DS-1X

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ちなみにDS-1とDS-2はアナログ回路。DSー1xはデジタル回路となっています。

MDPとは?

まず一番のDS-1X ディストーションの特徴である独自技術MDPとは何なのでしょうか。

BOSS独自技術MDPとは「Multi-Dimensional-Processing」の略で「多次元的信号処理」を意味します。

引用:サウンドハウス

MDPという技術はBOSSコンパクトエフェクターXシリーズに使われている技術で、各周波数帯の音(それぞれの弦1本1本の音)を取り込み細かく多角的に解析、最適化することで豊かな倍音と良質な音を出力、表現できるのようにしています。

MDPによりサウンドのレンジの広さ、忠実さ、コード感の鮮明さなど音を総合的に良質なものすることを実現しています。

DS-1Xディストーションの音質や特徴

4つのコントロールノブ

コントロールノブが4つに増えたbossのdistortion DS-1X
DSー1は3つ、今作はノブが4つになっている。

基本的なサウンドメイクは4つのコントロールノブで行います。

BOSSの初代DSー1のコントロールノブは「LEVEL」「TONE」「DIST」の3種類でした。

しかしDS-1Xの場合はTONEコントロールをHIGHとLOWに分けて合計4つのコントロールに変わっています。

初代は1つのTONEコントロールで音域の調整をしていたために音色のバリエーションに限界がありました。

しかしDS-1XはHIGH、LOW二つのコントロールになったことでより柔軟で広域なサウンドメイクが可能になったのです。

MDP技術のディストーション

歴代のDSシリーズの音色を残しつつ、前述したMDP技術によりそれぞれの弦の音がハッキリと気持ちよく聞こえます。

これはMDP技術が解析したサウンドを最適な音質で出力してくれるためです。

こうしてコード感が鮮明になったDS-1Xのディストーションは「繊細なアルペジオ奏法」、「軽めのクランチ音色」、「ハイゲインな音色設定」、どの場面でもサウンドレスポンスを落とすことなく最適なサウンドを作り出してくれます。

ローノイズ

これもMDP技術の効果ですが、ギターから出る1つ1つの音を細かく解析、最適化することで余計な信号、つまりノイズを軽減させています。

GAINとVOLの完全分離

今までの歪み系エフェクターでは「GAIN」をあげると「VOL」も上がってしまう性質がありましたが、DS-1Xは「GAIN」(DIST)を上げても「VOL」(LEVEL)は上がりません。

MDPのデジタル解析により「GAIN」と「VOL」の機能がしっかりと分かれています。

DS-1Xディストーションのデメリット

比較的高価

Xシリーズ全般に言えることですが、従来のDSー1やDSー2は1万円以下で購入できたのに対してDSー1は15000円前後ほどします。高性能MDP技術、メタリックに装飾されたコントロール、ラメの入った筐体、ハイエンド品に進化したDS-1Xは値段も進化しています。

アナログ好きには、、、

デジタル技術を前面にアピールしたDS-1Xは、これまでのアナログ回路のエフェクター好きにはあまり受け入れられない面もあるかもしれません。

その高い技術によりある意味どの設定にしても聴きやすい良い音にしてくれるDS-1Xは、アナログ回路エフェクターで音作りを試行錯誤しながら行ってきたユーザーにとっては面白味に欠けると感じることもあります。

効率重視で選ぶならDS-1Xを言っても過言ではありません。

DS-1XとDS-1とDS-2の違いを比較

大きな違い

  • DS-1とDS-2はアナログ回路のエフェクター
  • DSー1xはデジタル回路のエフェクター。

やはり大きな違いはここです。

ちなみにどちらが良いという事はなく、それぞれ独特の音色があるのでその辺を少し紹介します。

アナログ回路のDS-1とDS-2のイメージは素朴、無骨、荒々しくも懐かしい印象があります。
デジタル回路のDS-1Xは洗練された、解像度の高い音の印象ですね。

最も効率的にセッティングできるDS-1Xがやはり現代の流れになってきているのを実感しています。
優秀過ぎて調整という面白さに欠けるのですが…。

DS-1Xディストーションのセッティング例

スタンダードディストーション

オール12時セッティング!

歴代のDSシリーズの持つザクザクとしたディスプレイサウンドを継承しつつ、DS-1Xによる鮮明にレスポンスの高いサウンドになっています。

鮮明になっているとはいえ、さほど昔ながらのサウンドを継承しているため違和感は感じられず、やはり現代技術が盛り込まれているハイブリッドディストーションというだけあります。

より鋭くエッジのきいたセッティング

「LOW」は12時に、「HIGH」「DIST」をやや高め1時にセッティング、「LEVEL」を調整すれば鋭めの攻撃的なディストーションに。カッコいいリフプレイやギターソロにも使えます。

破壊的なヘビーディストーション

「HIGH」「LOW」共に1時に、「DIST」を強気の4時設定、「LEVEL」を調整すれば暴れ回るヘビーディストーションに。

激しく歪むもコードの分離感は損なわずズンズンと重く深くまで響くサウンドになります。

軽快なクランチ

極端に「DIST」をカットしてみるとクランチサウンドになります。

ディストーション特有の粘りがあるので独特のクランチサウンドに。

オーバードライブ的にも

先ほどは「DIST」をカットしましたが、今度は9時くらいのセッティングにしてみましょう。

完全なオーバードライブとまではいきませんが、ハイゲインにした時と比べてややタイトな歪みにになります。

DS-1Xディストーションはこんな人におすすめ

名機DSー1の歪みを持ちながら、MDP技術によりさらに洗練されたDS-1Xディストーション。

そのサウンドは従来のDS-1と同じように、スタンダードなセッティングでも十分に使っていけます。

さらに進化したEQを使えば様々なシーン、ジャンルにこれ1台で対応可能になります。複雑なサウンドメイクをしなくても十分使えるディストーションなので音作りで悩んでいる方にもGOOD!

DS-1Xディストーションはハイブリッドディストーションと言えるのです。

DS-1Xディストーションはオールマイティーなディストーションが欲しい方にとてもおすすめ。

DS-1Xディストーションのまとめ

この記事ではDSー1xをレビューしながらとまとめてみました。

デジタル技術を駆使したハイスペック機、洗練され様々なシーンに対応できるDS-1XディストーションはDSー1のハイエンド品としてふさわしい機体だと感じます。

以上DS-1Xディストーションの紹介でした。少しでも参考になれば幸いです。

  • 激しく鋭く尖った歪みがさらに高音質に
  • MDP技術によるデジタル音質
  • MDPのデジタル解析によりGAINとVOLの完全分離
  • ハイゲインでも潰れない
  • レンジの広いディストーション
  • ローノイズ
  • DSー1のハイエンド品
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