MAXON/OOD9とは?
MAXONのオーバードライブの初号機「OD-880」の現代版が「OOD9」です。
OD-880は筐体が大きくて、通称「弁当箱」と呼ばれたりしていましたが、OOD9は筐体はMAXONの他のエフェクターと同じサイズとなりました。
コントロールはOD-880から継承されたツマミ2つだけのシンプル設計です。
もちろん現代音楽にマッチするように改良が施されていますので、OD-880とは回路は全く別物ですし、お馴染みのトゥルーバイパス機能搭載です。
この記事ではOOD9を詳しく知るためにレビューをしていますのでOOD9オーガニックオーバードライブが気になっている方はぜひ最後まで読んでください。
MAXON/OOD9のスペック
商品名 | OOD9 |
メーカー | MAXON |
概要 | オーガニックオーバードライブ |
特徴 | ・高級感あふれる歪み ・単体でもブースターでも |
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MAXON/OOD9のコントロール部
- ■ LEVEL
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音量を調整できます。
- ■ DRIVE
-
歪み量を調整できます。
MAXON/OOD9の音質や特徴
特徴1 高級感あふれる歪み
お値段の方も「ブティック系のエフェクター」に近づく勢いですが、音の方もゲインは低めな高級なチューブアンプのドライブチャンネルのような歪みを持っています。
見た目や機能からBOSSの「OD-1」を連想してしまう方も多いのではないでしょうか。
特徴2 オペアンプ
歪みのカラーを決めるオペアンプは「JRCNJM4558D」が使用されています。
モディファイする時に一番最初に交換されるパーツですよね。色々なオペアンプが存在しますが「JRCNJM4558D」は、検証動画などで常に高評価を得ています。
特徴3 オーバードライブ回路はパッシブタイプ
OOD9は、OD9やルーツであるOD808とは違うパッシブタイプのオーバードライブ回路が採用されています。
パッシブタイプのオーバードライブの歪みは、
- 「少ないパーツで作られ」
- 「ピッキングニュアンスが出しやすい」
- 「抜けの良い綺麗な音」
が特徴です。
ブティック系のエフェクターで確立されてきたジャンル「トランスペアレント系」」の歪みエフェクターには、よくパッシブタイプのオーバードライブ回路が採用されています。
有名なオーバードライブとして「Timmy」や「Vemuram Jan Ray」などがあります。
MAXON/OOD9のデメリット
デメリット1 ギターのボリュームへの追従がイマイチ
単体での使用の場合ですが、ギターのボリュームフルで音を作る時、あんまり考えなくても程よく低域がカットされ「良い塩梅」でトーンが決まってくれて優秀です。
しかし手元のボリュームを絞っていきますと「良い塩梅」で収まった仇となるがごとく、薄くペラペラの音になる印象です。
アンプありきのゲインブースターとして使う場合は、別物に化けていますので手元での調節にもついてきます。
デメリット2 TONEがない
TONEがないのをデメリットと思う方は、そもそもOOD9は購入されないと思いますが、もしかしたら使っていくうちに「トーンがあったらな」と思う場面に巡り合ってしまうかも知れません。
MAXON/OOD9の使い方やセッティング、音作りのコツ
使い方1 TONEの必要性
低域のカット具合が、ハムバッキング搭載のギターとの相性が良いように思えます。
レスポールなどのギターでの音作りは、リアは良い感じで作れてもフロントではブーミーになりがちです。
OOD9の使用で持ち味が生かされ適度に明るく抜けの良い音に収まってくれます。シンプルな見た目の潔さもカッコよいです。
使い方2 ギター&ボーカルの方に
大体の好みのセッティングをアンプで作り、OOD9のツマミを2つとも12時でオンにすれば、コードワークに適した中高域が気持ち良い抜けの良いギターサウンドになります。
ですので、ギタープレイやサウンドメイクにあまり重きを置いていない「ギター&ボーカル」の方に持って来いのオーバードライブです。
使い方3 単体での使用もOK
MAXONのオーバードライブの9シリーズは「TS系」ですので「ブースターとしての使用が向いている」と思われています。
ですが、OOD9に関しましては単体の使用が良いようにも思えます。
TS系の中域がガツンと出過ぎて「モヤッ」としてしまうのが苦手という方には特にお勧めですね。
歪みは強くありませんので演奏できるジャンルは絞られてはきますが、ハマれば手放せない物となります。
MAXON/OOD9を実際に使った感想
あまり歪ませないかっこよさに気が付いている方には持って来いのオーバードライブです。
P-90搭載のSGジュニアでの試奏でしたが、ワウを使いたくなるような音でしたので繋いで弾き倒しました。
ちょうどよい塩梅のトーンがワウの美味しい領域をも引き出してくれ、弾いたというより弾かされた感じでした。
MAXONのオーバードライブはストラトキャスターやテレキャスターに合う物が多い印象ですが、OOD9はパワーのあるギターに合いますね。
名前にオーガニックが入っているので、何故なのかを考えながら弾いていました。
MAXON/OOD9はこんな人におすすめ
- 音作りするのが面倒くさいんだけど、良い音を出したいギター&ボーカルの方。
- チューブアンプのクランチ音ぐらいで弾き終えれる方。
- アンプの歪みがメインだけどソロで膨らみを持たせたい。
MAXON/OOD9は上記のような方におすすめです。
MAXONのオーバードライブシリーズは、いつの間にか沢山のラインナップが揃ってしまっていますね。
各個体に個性があり使いどころを選んでいける楽しさもあります。
OOD9がシンプル設計になった理由は弾いてみたらすぐに分かると思いますので、是非とも機会に恵まれましたら試奏して頂きたいです。
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