BOSS/RV-6とは?
コンパクトサイズで「もうこれ以上のリバーブは出来ないのではないか。」と言われ、ロングセラーを続けた「BOSS RV-5」。
でしたが、その上を行く後継機として作られたのが「BOSS RV-6」です。
新たなモードの追加やエクスプレッションペダルが接続できるようになった事が新機能として目立ちますが、全てを改めて見つめなおし作り直した高品質なリバーブとなっています。
BOSS/RV-6のスペック
商品名 | RV-6 |
メーカー | BOSS |
概要 | リバーブ |
特徴 | 追加されたSHIMMERに注目 |
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BOSS/RV-6とRV-5の違い
RV-5はRV-6に現役の座を譲り生産終了となってしまったRV-5ですが、根強いファンもいらっしゃいます。
「モードと機能が追加されて音質も向上されてるのだからRV-6でいいじゃないか。」とお思いでしょうが、その音質向上を行ったために、若干音が変わってしまい好みが分かれてしまいました。
特にMODULATEモードの音がRV-5の澄みきった冬の夜空を連想させる音に対し、RV-6は凍てつくような雰囲気が薄れてしまい暖かい印象の音になっています。
RV-5は中古で入手するしかありません。
BOSS/RV-6のコントロール部
- ■MODE(8つのモード)
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- MODULATE
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コーラスとリバーブが合体したようなサウンドです。
- SPRING
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フェンダーのアンプなどに付いているスプリングリバーブのシュミレート音です。
- PLATE
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鉄板を反響させてリバーブ効果を得るプレートリバーブのシュミレート音です。
- HALL
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大きな会場の大きな反響音をシュミレートした音です。
- ROOM
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ある程度の広さのある部屋の反響音をシュミレートした音です。
- DYNAMIC
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ダッキングリバーブのモードです。弾いてるピッキングの強弱に合わせてリバーブのかかりが変わるという優れものです。
- SHIMMER
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コードを鳴らすと後ろにシンセのストリングスのような澄んだ音が追従してきます。とても不思議な効果ですが新たなリバーブの概念として定着してきた音です。
- +DELAY
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ディレイが同時にリバーブとかかります。この時リバーブはプリセットされた固定の音となります。
- ■ TIME
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残響の長さを調整できます。
- ■ TONE
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リバーブの音色を調整できます。
- ■ E.LEVEL
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リバーブの量を調整できます。
BOSS/RV-6の音質や特徴
特徴1 SHIMMERの残響音
追加されたモードで驚くのはシマーモードでしょう。
2000年代に入ってから新しいリバーブの概念として登場したシマーリバーブですが、澄んだシンセの和音の上に「フア~」とした残響音が付いてくるような効果です。
最近ではギタリスト達がこぞって、この効果を自分の音に取り込んでいますので、耳にした事があるとは思います。
色々なメーカーがシマーモードを導入していますが、RV-6のシマーモードは澄んだ空気感の演出が優れていると思います。
特徴2 +DELAYの再追加
RV-3に付いていてRV5-には付いていなかったDELAY機能がRV-6で復活しています。
とても重宝する機能で、これが付いているから購入を決めた方も多いのではないでしょうか。
+DELAYモードにするとリバーブはプレートの薄目みたいな感じで固定されています。
そして、各ツマミの役割が変わります。
TONEがDELAYのフィードバックに変わり返りの回数を調整でき、TIMEはディレイタイムの調整に変わります。
LEVELはミックスの代用になります。
ここぞという時に踏んでもよし薄目に常にオンでもよし、と使いようのある機能です。
特徴3 キルドライで特殊な音に
インプットのBにだけつなぎますと、リバーブ音だけが出ます。
ステレオ入力してミックスして出力する片側だけの音が出るって事です。
これを「キルドライ」と呼び、サウンドメイクに活用できます。
ホラー映画に使えそうなギターでは無い様な音が作れます。
特徴4 コスパ良し
全て使える多機能がついたRV-6ですが、入力機能も充実しています。
ステレオ入力とステレオ出力にエクスプレッションペダルも繋げて外部からLEVELのコントロールが足元で出来ます。
同じ低価格帯の他のメーカーのリバーブですと、インプットやアウトプットがステレオ対応でなかったり、リバーブの種類が1つしかなかったりですので、これだけの機能付きで15.000円前後というお値段ですから、老舗BOSSにしか出来ないサービスですよね。
BOSS/RV-6のデメリット
デメリット1 音痩せとデジタル臭がする
デメリットなんて何も感じさせさないRV-6です。
あえてあげるとしたら
- 「少々の音痩せ」
- 「プレートリバーブやスプリングリバーブのシュミレート音のデジタル臭」
でしょうか。
最近のBOSSの製品はバッファによる特有の音質変化は改善されていると思いますし、プレートやスプリングのアナログシュミレート音は、深くかけて耳を澄ませて聞くとシュミレートされた音だなと思えるぐらいです。
デメリット2 プリセットがない
使えば使うほど「プリセットがあったらな」と思ってしまいますが、RV-6は機能的にここまでのエフェクターです。
したがって、次なる要望を満たすには上位機種の「RV-500」を購入するしかないようです。
BOSS/RV-6の使い方やセッティング、音作りのコツ
使い方1 効果のかけ過ぎ注意
多機能で色々なサウンドメイクが可能なRV-6ですので、ついつい効果を大げさにしてしまいます。
ですが、グッと我慢して「ちょっと足りないな」と思うぐらいが聞き手には気持ちよく伝わるような気がします。
もちろんモードによっては大げさな方がよいモードもありますが、我慢の大人セッティングも試してみてくださいね。
使い方2 常にオン
プリセットが付いてないのでライブでの使用はモード固定の使い方に縛られそうです。
「プレートモードかスプリングモードで常にオン」が定番の使い方になりそうです。+DELAYモードも常にオンでも良い感じです。
使い方3 二台目のリバーブとして飛び道具
このお値段での多機能ですし、二台目のリバーブと購入して飛び道具専用にしても良いですよね。
アンプに優秀なリバーブが付いているなら、それをメインのリバーブとしてかけておいて、RV-6はシマーモードやモジュレートモードを派手に使用するというやりかたです。
BOSS/RV-6と似ている機材と比較
STRYMON BLUE SKYと比較
似たような効果を得られるエフェクターに「STRYMON BLUE SKY」があります。
シマーリバーブを初めて搭載した「STRYMON/BIG SKY」の兄弟機になります。
世界中、猫も杓子も「リバーブやディレイはストライモン」みたいになっているのは本当に凄いですし、自然なかかりで深みもあるよいエフェクターだと思います。
BLUE SKYは深くかけても応えてくれるといいますか、まだ先があるような気がするリバーブです。
RV-6が劣っているというわけではありませんが、比較してみるとその様な印象を受けました。
バンドのアンサンブルの中では深さは気にならないですし、それほど深くかけての使用機会も少ないと思いますので、セッティング次第では安価なRV-6でもBLUE SKYと同等な機能を発揮するのではないでしょうか。
後は、BLUE SKYは専用のアダプターでないと動かないようですので、ボードでの取り回しが大変そうです。
BOSS/RV-6を実際に使った感想
ライブでの使用は常にプレートリバーブをオンの定番的な使い方しかしていませんが、秘めている可能性を感じて試したくて仕方ありません。
効果を実感できたのはエレキではなく、簡易的なPAでのアコギでのライブに持っていきましたが小さなパブがコンサートホールになりました。
スタジオで色々と実験をして、ROLAND JC-120のリバーブと併用したりしましたが、RV-6のリバーブの方が出来がよいので差が出過ぎてしまい上手くいきませんでした。
せっかく多機能が付いているRV-6ですので、当たり前の使い方ばかりではもったいない気がします。
モジュレートモードや「音質や特徴」の項目で述べました、飛び道具系の使い方のキルドライは極めてライブで使用してみてください。
BOSS/RV-6はこんな人におすすめ
- リバーブはメインで使いたいけどディレイもたまには使いたい。
- アンプにリバーブが付いていない。もしくは物足りない。
- ストライモンのBLUE SKYに手が出ない。
安価で高性能と書いてしまうと安っぽいキャッチコピーみたいになってしまいますが、「RV-6」にはよく当てはまる言葉だと思います。
上に箇条書きにした項目に当てはまる方はもちろんですが、リバーブはもう歪み同様ギタリストの必需品の一つですので持っておくべきだと思います。
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