近年、エレキギターのワイヤレスシステムは、有名楽器メーカーだけでなく、マイクロフォンなどの音響機器メーカーや大陸製のものまで、非常に数多くの製品が販売されています。
その中でもLINE6のギターワイヤレスシステムも有名で人気なもののひとつ。
ここでは、そんなLINE6のギターワイヤレスシステムの中から自分に合ったものを選ぶポイントについて、ご紹介していこうと思います。
LINE6のワイヤレスシステムがオススメな理由
また、第三者の口コミを見ても、Line6のギターワイヤレスシステムは音痩せが気になるというコメントは全く見られず、ベーシストが使用しても満足できるクォリティーが保たれています。
ワイヤレスを通すと「音が固くなる」というコメントがみられますが、Line6のギターワイヤレスシステム(Relay G10を除く)には、『ケーブルトーン』と呼ばれる機能が搭載されているので、気になる音域をカットして、リアルなシールドサウンドを得ることができます。
一方で、Relay G30とG50以外のモデルにはレシーバーにキャノン出力(XLR出力)が装備されているので、ベーシストの方はG10、G55、G90のいずれかのモデルをチョイスすれば、ダイレクトボックスを使用する手間も不要になります。
もちろん、通信の安定性やノイズの少なさは言うまでもありません。
Line6のギターワイヤレスシステムのおすすめポイントは、【音質】である。
LINE6のギターワイヤレスシステムを選ぶ基準
使用目的(場所)
一昔前までは、ギターワイヤレスシステムを使用する人は、ライブパフォーマンスの「足かせ」となるシールドケーブルから解放されたいと考えるプロやハイアマチュア達でした。
しかし、現在のギターワイヤレスシステムは小型化されて、ワイヤレスにシールドを刺すことなく、ギターやアンプにプラグインするだけのモデルも多くなりました。
おかげで、アマチュアやビギナーでも簡単に入手できるようになり、自宅練習でもワイヤレスシステムを使う人が増えてきています。
一方で、コンパクトエフェクター程度の大きさのレシーバーを使用するワイヤレスシステムも販売されています。こちらは、ペダルボードに組み込みやすい設計となっており、トランスミッターの充電器を兼ねているモデルも多くあります。
プラグイン方式は自宅練習用と割り切って買うべし!
プラグインタイプのレシーバーは、アン直ならば問題ありませんが、ペダルタイプのエフェクターに刺した場合、エフェクター操作で踏んづけてしまうリスクがあります。
又、ボードに収めるときも、収納しづらい形状をしています。
ですから、プラグイン方式のギターワイヤレスシステムは自宅用として購入し、ライブやスタジオ用はエフェクタータイプのレシーバーモデルをおすすめします。
価格
大陸製の安価なモデルは、数千円で購入することができますが、これらは自宅で遊ぶものとして割り切ったほうが良いと思います。
これらの製品を国産メーカーのものと比較した場合、自宅で使用している分にはレイテンシは体感できるほどの遅れはなく、電波が途切れることもないと思います。
何より、一番のネックは耐久性です。
大陸性の製品は、「とにかく低コストで作る」ことが最優先されていますから、部品の耐久性は度外視されることが多いのです。
プラグ部分が折りたためるタイプのワイヤレスシステムの場合は、可動部分から折れてしまったり、酷いものだと楽器のジャックに刺さらないなんてものもあるようです。
大陸性の製品を買う場合は、「この価格で動けば丸儲け」というイチかバチ精神で買うほうが、後悔しないと思います。
逆にLINE6のワイヤレスを選べば、この様な外れにあたる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
安定したギターワイヤレスシステムが欲しいのなら、1万円以上の製品を購入しましょう。
おすすめの価格帯は1万5千円から2万円台の製品です。
周波数帯
ギターワイヤレスシステムで使用されている周波数帯域は、『2.4GHz』と『B帯』の2つです。
2.4GHzは、低価格な製品が多く音質も優れているというメリットがありますが、Wi-FiやBluetoothと同じ周波数なので、ノイズや音が途切れるリスクがあります。
一方で、B帯は2.4GHzよりは音質が劣りますが、Wi-FiやBluetoothなど周波数帯ではないので、電波障害などのトラブルが発生するリスクは少ないです。
しかし、使用できるチャンネル数が少ないというウィークポイントもあるので、バンドのメンバーとの兼ね合いを考える必要があります。
どちらの周波数帯を選ぶかは周囲の環境によりますが、それらを考慮しないで比較しますと、音質、チャンネル数、価格などを比較すると、2.4GHzをチョイスしたほうが、メリットは多いですね。
2.4GHzで心配な電波障害に関しては、『混戦回避機能』を搭載してモデルがありますから、心配な人には、そちらをおすすめします。
通信可能距離
ギター(トランスミッター)とエフェクターやギターアンプ(レシーバー)の電波が届く距離の問題です。
自宅で練習する場合は、電波が途切れる距離まで移動したらアンプの音は聞こえませんから無視しても構いません。
しかし、リハスタやライブステージで使用する場合は通信可能距離は大きな要素となりえます。
せっかく混線やノイズ対策をしても、肝心の演奏が途切れてしまったら台無しなので、使用する環境を考えて、余裕のある選択をしなければなりません。
LINE6のおすすめの価格帯である1万5千円から2万円台の製品の通信可能範囲は15m~20m前後のモデルが多いです。
リハスタやライブハウス程度のステージならこのクラスで充分です。
電源
電源については、レシーバーよりもトランスミッター側の問題です。
LINE6のワイヤレスのトランスミッターでACアダプターはあり得ませんから、充電式か乾電池式のいずれかを選択する必要があります。
充電式は電池を買い替える必要が無いので、エコとコスパ面ではメリットが大きいですが、その反面、最大のリスクに『充電切れ』があります。
ライブの本番中に充電が切れてしまったら、いくら便利なワイヤレスシステムといえども、元も子もありません。
一方で、電池式は、使い捨て電池を使用するのでエコではありませんし、お財布にも負担がかかります。
しかし、ライブの本番前に新しい乾電池に交換しておけば、本番中の電池切れのリスクはほとんどありませんし、万が一、手元の乾電池を使いきったとしても、乾電池ならコンビニで買うことができますから安心です。
充電式と乾電池式のどちらを選べば良いのか?
安全性を考えたら、断然に乾電池式です。
それでも、エコや金銭面が気になるのなら、使用する電池を乾電池ではなく充電池にすればよいのです。
常に充電池を2~3個、フル充電で持ち歩いていれば充電切れのリスクは回避できます。
操作性
便利なギターワイヤレスシステムですが、トランスミッターとレシーバーのペアリングなどの設定方法は、モデルによって方法が異なりますから、操作性についても考慮したほうが良いと思います。
電源を入れると、オートスキャンでペアリングしてくれるモデルや自分でチャンネルを設定するモデルなど、機種によって操作方法が異なりますから、特にメカが苦手な人は、購入前にしっかりと調べておきましょう。
Line6/Relay G10
通信周波数 | 2.4GHz |
通信方式 | デジタル音声通信 |
周波数特性 | 10Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 112dB |
遅延 | 2.9ms |
最大チャンネル数 | 14チャンネル |
電源 | USB充電式(連続使用約6時間) |
通信可能範囲 | 15m |
コスパ | 4.8 |
総評 | 4.6 |
Line6のRelay G10のおすすめポイントは、14チャンネルという利用可能数の多さと、プラグを差し込んだだけで自動でチャンネル設定とロックを行ってくれる『自動プラグ・アンド・プレイ・チャンネル設定』機能です。
又、4分間オーディオ信号が入力されないと自動でスリープモードに移行する『トランスミッタースリープモード』が搭載されているので、無駄なバッテリー消費の心配もありません。(スリープモードで最長200時間)
レシーバーにはキャノン出力(XLR出力)も装備されているので、ベースに使用した場合は、DI(ダイレクトボックス)は不要になる点も、おすすめポイントです。
むしろ、ベーシストがダイレクトボックス(外国製)を自前で用意することを考えたら、その価格でRelay G10が買えると思います。
Line6のRelay G10なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!
Line6/Relay G30
通信周波数 | 2.4GHz |
通信方式 | デジタル音声通信 |
周波数特性 | 10Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 118dB |
遅延 | 2.9ms |
最大チャンネル数 | 6チャンネル |
電源 | 単3アルカリ電池2本 (連続使用約8時間) |
通信可能範囲 | 30m |
コスパ | 5.0 |
総評 | 4.6 |
一番のおすすめポイントは、安心の乾電池電源です。
周波数特性やダイナミックレンジに関しては、人間の可聴範囲を満たしているので、全く問題ありません。
音質に関しても、音痩せというよりはハイ上がりになる傾向があるようで、その対策として『ケーブルトーン』というハイカットフィルターが仕込まれています。
Relay G30なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!
Line6/Relay G50
通信周波数 | 2.4GHz |
周波数特性 | 10Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 120dB |
遅延 | 2.9ms |
最大チャンネル数 | 12チャンネル |
電源 | 単3アルカリ電池2本 (連続使用約8時間) |
通信可能範囲 | 60m |
コスパ | 5.0 |
総評 | 5.0 |
ペダルエフェクターサイズのレシーバーの中では、最強のワイヤレスシステムです。
トランスミッターが電池式であることも、ライブプレイヤーには嬉しい仕様です。
Relay G50なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!
Line6/Relay G55
レシーバー・タイプ | アンプトップ ラックマウント |
通信周波数 | 2.4GHz |
周波数特性 | 10Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 117dB |
遅延 | 2.9ms |
最大チャンネル数 | 12チャンネル |
電源 | 単3アルカリ電池2本 (連続使用約8時間) |
通信可能範囲 | 100m |
コスパ | 5.0 |
総評 | 5.0 |
レシーバーがハーフラックタイプなので、アンプの上に置いて使う仕様になっています。
そのため、レシーバーからペダルボードへつなぐシールドと、ペダルボードからアンプへつなぐシールドの2本のケーブルが足元を這うことになります。
しかし、外付けアンテナのおかげで通信可能範囲が100m(見通し)と広範囲になり、よりダイナミックなステージアクションが可能となりました。
Relay G55なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!
Line6/Relay G90
レシーバー・タイプ | 1Uラックマウント |
通信周波数 | 2.4GHz |
周波数特性 | 10Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 120dB |
遅延 | 2.9ms |
最大チャンネル数 | 14チャンネル |
電源 | 単3アルカリ電池2本(連続使用約8時間) |
通信可能範囲 | 100m |
コスパ | 5.0 |
総評 | 5.0 |
Line6ギターワイヤレスシステムのフラッグシップモデルです。
1Uのラックマウント仕様なので、アンプトップに置いて存在感があるだけでなく、キャリングケースに収納しておけば、移動の際にも安心です。
Relay G90最大の特徴は、2台のトランスミッターをToggle設定できる点です。
この機能は、ライブ中に楽器を持ち替えるときに威力を発揮します。
AとBの2本のギターを接続した状態で、AのギターからBのギターへ持ち替えることがスムーズにできるだけでなく、Bを使っている間にAのギターを外してCのギターへ繋ぎ替えることだってできるので、プロのライブみたいに次々とギターをチェンジすることも可能になるのです。
※この場合、ローディー役の仲間が必要になります
Relay G90なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!
LINE6/ギターワイヤレスシステムの比較まとめ
Line6のギターワイヤレスシステムのおすすめポイントは、【音質】です。
ライン6のワイヤレスシステムなら低音の減少(音痩せ)も気にならず安定性を担保できます。
ワイヤレス通信の安定性やノイズ重視で選ぶならLINE6/ギターワイヤレスシステムがおすすめ。
これらの【おすすめポイント】はLine6のギターワイヤレスシステムでなければ、享受することはできません。
全メーカーのワイヤレスを比較するならコチラの記事!
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