PLAYTECH/HEAVY METALとは?
PLAYTECHで制作された、ハイゲインディストーションです。
つまみが多く細かいサウンド設定が可能となっており、商品名はHEAVY METALですが、幅広いジャンルにおすすめです。
PLAYTECHはリーズナブルな価格で提供するメーカーなので、とても購入しやすいです。しかし安いからと言ってクオリティーが低いわけではなく、特にHEAVY METALは人気があるモデルです。
今回は、メタルを弾かない人にもおすすめできるオールラウンドディストーションPLAYTECH/HEAVY METALを紹介します。
しかし現在、PLAYTECHのHEAVY METALの販売は終了しています。
HEAVY METALの代替品としてのおすすめはBOSSのMT-2。
PLAYTECH/HEAVY METALの音質や特徴
特徴1 ザクザク刻める歪みを実現
とても深く歪ませることが可能です。クリーン状態から一気にヘヴィーなひずみを実現させることができます。
MIDDLEをカットすれば、メタリカのような攻撃的なドンシャリサウンドを得られます。
ブースターとして使うこともでき、エフェクターの色が強くはなりますが個性的なサウンドを出力可能です。
特徴2 つまみが多く細かい設定が可能
つまみの数が多く、幅広いサウンドを実現することが可能です。
さらに、一つ一つのつまみが細かく変化するのでじっくり音作りを楽しむことができます。一つのつまみをカットするだけで全く違うキャラクターに変化するので飽きることがありません。
中域のサウンドに個性があるので、MIDDLEの設定が肝と言えるエフェクターです。
特徴3 ワウペダルを踏んでいるかのようなサウンドも可能
好みがわかれるかもしれませんが、全体的に鼻詰まりを感じるサウンドです。しかし、その個性を利用して面白いサウンドメイキングをすることができます。
MIDELEをがっつり上げて、FREQを11時ごろに設定することで、半止めワウペダルサウンドに近いサウンドを手にすることができます。
特徴4 FREQの設定でキャラクターを変更できる
ドンシャリサウンドから、ミドルを強調したサウンドまで幅広い音作りができます。これ1台でアンプのキャラクターを変えることができるので、様々なアーティストのギターサウンドをまねすることができます。
左に回せば、ソロ向け。右に回せばバッキング向けという印象の音になります。
PLAYTECH/HEAVY METALのデメリット
デメリット1 フットスイッチがもろい
私もライブ中に飛んで行った経験がありとても焦りました。対策としてはテープを貼って固定したり、ナットを閉めるように装着する構造なので機械に影響しない程度に接着剤を付けて固定し、飛ばないようにするなどがあります。
その他には、つまみの表面のシルバーの装飾が外れます。見てみると接着剤でつけてあるのですが、申し訳程度にしか接着剤がついていないので時間がたつと自然に外れてしまいます。
コストダウンのためには仕方がないのかもしれませんが、自分で直せる範囲なので無くしさえしなければ修復可能です。
デメリット2 GAINを0にしていても歪む
音域の調整をエフェクターでしたいという方にはおすすめできません。
つまみが多いので、イコライザーやクリーンブースターとして使いたいという声をよく聞くのですが、DIST0でも少し歪んでしまいます。
あくまでディストーションエフェクターであり、歪みを作るためのものと考えていたほうがいいです。
ジャリジャリしたクランチサウンドを求めるのであれば、DISTを0で好みな音を作れると思います。
デメリット3 アンプのような音にはならない
エフェクターをかけて歪ませていると感じる音になります。
エフェクターの音が好きという方もいるのでデメリットとは言い切れませんが、アンプの音をベースに音作りをしたい方には不向きと言えます。
ライブで複数のジャンルの曲を演奏する場合には、アンプのキャラクターが変わるので効果的です。
PLAYTECH/HEAVY METALの使い方や音作りのコツ
使い方1 マイケルシェンカーに近いサウンド設定
MIDDELEをMAX、FREQを11時前後、HIGHを3時くらいにすると、マイケルシェンカーに近い音を出すことができます。
音がはっきりするので、弾いていてとても気持ちいいサウンドになりますよ。
フライングVが欲しくなります。
使い方2 メタル以外のジャンルにも対応
クリーンブースターとしての活用は難しいですが、ほんのり歪んだジャリっとしたブルージーなサウンドを得られます。
メタル以外のジャンルでも実力を発揮しますよ。
つまみの変化が細かいので、好きなキャラクターにサウンドを変化できます。
使い方3 ファズの代用
DISTをマックスにするとファズのような音のつぶれ方をします。
FREQを操作することでBIGMUFFのような音を出すこともできます。
DISTをマックスにしてもノイズがあまりないので、ライブでの活用もできます。
PLAYTECH/HEAVY METALと似ている機材と比較
PLAYTECHのHEAVY METALに似ているものはBEHRINGER/ULTRA METAL UM300と感じます。つまみの種類、価格ともにほぼ一緒です。
幅広いサウンドメイキングができるという意見もあり、こちらも共通しています。
よく聞くとPLAYTECH/HEAVY METALより低音がしっかりしており、BOSS/MT-2に近い音に聞こえます。
BEHRINGER/ULTRA METAL UM300の欠点としては、ジャックの部分が緩いことがあります。しかし、フットスイッチはBOSSと同じタイプなので破損の心配がありません。
HEAVY METALを実際に使ってみた感想
価格はその目を疑うほど安いのですが、侮るなかれ。
これ1台あれば大体のことができる印象です。
ドンシャリサウンドからミドルが強調されたソロでも使えるサウンドまで複数台使い分けたいところを1台で対応することができます。
PLAYTECH/HEAVY METALを複数台つなげて設定を変えればコストを抑えてサウンドメイキングができるのではないでしょうか?
PLAYTECH/HEAVY METALは販売終了
残念ながら、PLAYTECH/HEAVY METALは販売を終了しているので新品の購入はできません。
価格は3,000円程度だったのですが、元の価格が低いため中古市場では2,000円前後で購入が可能です。
早いうちに購入しておかないと無くなってしまう可能性がありますが、同価格帯で似たエフェクターが販売されています。
以下ではPLAYTECH/HEAVY METALに類似したおすすめのディストーションを紹介しています。
おすすめのPLAYTECH/HEAVY METAL代替商品
BOSS MT-2
ベースとなる音がとても似ています。こちらのエフェクターのほうが低域の音がしっかり出てくる印象でゴリゴリしたサウンドを作ることができます。HEAVYMETALより音が太く感じました。
つまみの種類も似ているので使い勝手もよく似ている印象です。
MXR M116 Fullbore Metal
こちらのエフェクターはバッキングのみで、ソロを弾くには別のエフェクターが必要だと思います。しかし他のエフェクターでは表現できないほどの深い歪みを実現していますよ。
Panteraなどのコピーをしたいのであれば、似た音を作りやすいと思います。しかし、ジャンルはかなり限られる印象でジャンルを狙い撃ちしたモデルだと言えます。
ELECTRO-HARMONIX Metal Muff
ドンシャリ系のサウンドです。つまみの種類もほぼ同じですが、メタル専用機です。
LOUDNESSの高崎晃氏も使用しているので、品質はお墨付きですよ。
低音がゴリゴリ来るサウンドですが、どの音域もしっかり聞こえます。ブーストスイッチがついているので、ソロとの切り替えがしやすいです。
サイズが大きいので場所をとりますが、存在感がありかっこいいですよ。
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