BOSS/GT-100とは?
BOSS社が製造している大人気ギター用マルチエフェクターです。
正直これ1台あれば何でもできます。
- 足元にコンパクトエフェクターを並べたい
- 細かい音の違いが気になるなど余程のプロフェッショナル以外
のほとんどの方が満足して使える製品です。
ただでさえ万能なマルチエフェクターですが、バージョンアップで追加エフェクトやレコーディング機能がアップデートされてさらに使い勝手が良くなっています。
前作のGT-10ではSugizo氏がデモンストレーターでしたが、GT-100はタイ出身のスーパーギタリストJack Thammaratが担当。
マルチエフェクターの歪みはコンパクトエフェクターと違ってマルチ臭い音がするとよく言われますが、GT-100はその風評を完全に克服しています。
電源はACアダプターですが付属品としてついてくるので別での購入の必要はありません。フットスイッチなどの増設をしたい方は別途購入になります。
BOSS/GT-100のスペック
商品名 | GT-100 |
メーカー | BOSS |
概要 | 万能マルチエフェクター |
特徴 | 1台完結 コスパ大 |
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BOSS/GT-100の使用アーティスト
デモンストレーター、パッチ提供も含みます
- Anchang(SEX MACHINEGANS)
- Syu(Galneryus)
- 中野豊(BOSSデモンストレーター)
- Steve Lukather(TOTO)
- Matias Kupiainen
- Rafael Bittencourt(ANGRA)
- Gus.G(Fire Wind・Ozzy Osbourne)
- Marty friedman(ex.MEGADEATH)
などのアーティストがGT-100に関わっています。ほかにもたくさんいますが多すぎるので省略します。
BOSS/GT-100の音質や特徴
特徴1 直感的に音作りができる
EZtone機能を使えば、HARD、SOFT、SOLO、BACKINGのパラメーターをグリッド操作するだけで設定できるので直感的な音作りができます。
その他にもジャンルから音を選ぶことや、歪みエフェクター、モデリングアンプを選択して音作りが可能です。
マルチエフェクターなのですが、実機を選んでいるかのようにセッティングすることができますよ。
特徴2 様々なメーカーのモデリングがある
BOSSのエフェクターのみではなく様々なメーカーのモデリングが内蔵されています。
そのため、1つのマルチエフェクターでたくさんのメーカーの機材とのかけ合わせができるので、音作りの幅がとても広いです。
そして、その音色は本物そっくり!
コンパクトエフェクターとアンプがたくさん入っていると考えればわかりやすいです。
特徴3 組み合わせ次第で飛び道具にも使える
思わず「なんだこれ」と言ってしまうようなエフェクトがたくさん入っています。
アクセルペダルの設定でピッチシフターの使用や、ハーモナイザー効果のエフェクトで「布袋寅泰氏」のような演奏も可能です。
ギターというよりシンセサイザーのように音を変化させることが可能なので、ギター1本でギター以外の音色も再現できます。
ルーパー機能を使えば、最長32秒間の録音したフレーズをループで流しながらギターを演奏可能。
ギターソロ時に、ギターが一人でバッキングパートがいなくなってしまう時に効果的です。
特徴4 レコーディングでも使用可能
宅録時にパソコンと連携させて使用ができるため、レコーディング時の音作りだけでなくDAWソフトにダイレクトに録音できるオーディオインターフェースの機能も備えています。
また、ベース録音用のパッチも追加されたためギターのみならずベースでも活用可能。
GT-100で作った音だけでなく、ギター音そのままを出力することもできます。
つまり、GT-100以外の機材で作った音を使ったレコーディングも可能です。
特徴5 プリアンプとして使用できる
たくさんのアンプモデルが搭載されているため、センドリターンで接続をしてプリアンプとして活用することができます。
音が本物そっくりなので、実際にアンプでイコライジングしているかのように音作りが可能ですよ。
価格も実際のアンプヘッドより安価なので自分のサウンドを持ち歩きたい方にはぴったりです。
BOSS/GT-100のデメリット
デメリット1 完全に使いこなすには勉強が必要
簡単に設定ができるのが長所なのですが、音にこだわりが出てくると細かい設定が必要になってきます。
GT-100は機能が多いので、ただ操作しているだけだとわからない設定がたくさんあります。
その都度調べれば確実に役立つものばかりなのですが、調べたりすることが苦手な方にとってはこのマルチエフェクターの能力を引き出しきれない可能性があります。
機能が多すぎる点が、逆にアダとなってしまうパターンです。
逆に、勉強すればするほどサウンドメイキングの可能性を広げられるマルチエフェクターということができます。
デメリット2 パッチチェンジで音切れがある
ギターを弾き続けているときにアサインされたペダルを踏みかえるときに若干の音切れが発生してしまいます。
ほんのわずかですがライブなどでは気になる可能性があります。
GT-100の音切れ対策としては、休符で踏みかえをすることです。
ギターの音が止まっているときに踏みかえをおこなえば音切れがなくなります。
デメリット3 重たくて大きいので持ち運びのメリットがない
幅、重量ともにエフェクターの使用数で変わってきますが、コンパクトエフェクターで構成されたエフェクトボードとそこまで変わらないです。
1つにまとまっていて断線などのトラブルを回避できるなどの利点はありますが、その大きさから持ち運びの面ではマルチエフェクターの長所を発揮できていない印象です。
BOSS/GT-100の後継機「GT-1000」との比較
GT-1000は音のクオリティがさらにアップ
GT-1000はGT-100の後継機です。
GT-1000はGT-100と比べ音のクオリティがさらに上がっていますが、値段が倍になり手が出しにくくなりました。
LINE6のhelixに値段が近づいてきて、ハイエンドマルチエフェクターと言われる部類に入ってきました。
GT-100ではCOSMシステムという機能でプリアンプの動作を再現していましたが、GT-1000ではAIRDシステムというCOSMとTubeLogic(真空管の動作を再現するシステム)が合体されたものが採用されており、より音の再現性が上がっています。
GT-1000はボタン式に変更
スイッチもタイプが変わりペダル式からボタン式に変更されスイッチの個数が増えました。
そのため、スペースが省略されより多くのエフェクトの設定が可能になりました。
しかし、GT-1000は個人的にこの並び方では踏み間違えの危険性があるように思います。
GT-1000はアンプモデリング数の減少
エフェクト数は増えているのですが、アンプモデリング数の減少は残念な点です。
サウンドクオリティは上がっているものの種類が減ってしまったので使いたかった音がないという場面が出てくる可能性があります。
サイズはペダル1つ分小さくなり重さも1キロほど軽くなったので、ややすっきりした印象です。
Bluetooth対応で専用のアプリを使用し、ワイヤレスで音作りが可能になったことも注目点です。
GT-100の使い方やセッティング、音作りのコツ
使い方1 コンパクトエフェクターのように使う
マニュアルモードを使用すれば、メインの音を変更せずにコンパクトエフェクターを並べているかのように操作できます。
ここでこのエフェクトをかけたいなどの動作を直感的に行えるので、ライブでの使用がおすすめですよ。
また、チューナーもマニュアルで起動ができます。
ポリフォニックチューナーもアップデートで追加されたので、ジャラーンとギターを鳴らせばどの弦のチューニングがずれているかが一目でわかります。
使い方2 1つのアンプで2つのアンプを鳴らす
GT-100では、エフェクターだけでなくモデリングアンプの設定も可能です。
さらに、2つのモデリングアンプを同時にならす設定ができます。
その機能を使い異なるキャラクターのアンプを同時にならすことで、通常アンプ1台のみでの音作りでは得ることのできないサウンドが手に入りますよ。
使い方3 アーティストの音まねができる
GT-100のページではアーティストのパッチを配布しているため、簡単に好きなアーティストの音を手にすることができます。公式ホームページに一覧で紹介されているので選びやすいです。
公式サイトにほしいアーティストのパッチがない場合は、YouTubeで非公式ではありますがアーティストのサウンドメイキングの設定を紹介している動画が上がっています。
参考にするとそっくりな音作りができます。
使い方4 アサインの設定で細かい使い方を実現
通常だとスイッチの操作はオンオフの切り替えのみですが、GT-100のペダルアサインの設定で
- スイッチを踏んでいる間のみ効果を出す
- スイッチを踏むことでペダルの役割を変更できる(例えばワウペダルを空間系のエフェクトレベル調整に変更)
などスイッチの役割をアサイン設定で変えることができます。
BOSS/GT-100と似ている同価格帯の機材と比較
Mooer GE250と比較
Mooer GE250が似ている印象です。値段もほぼ一緒です。
一言で2機種を表現すると
- GT-100はエフェクターをたくさん使い設定を細かくしたい方向け
- GE250はエフェクターよりもギターサウンドのリアルさを求めている方向け
という印象です。
GE250はトーンキャプチャーという機能があり、実際のアンプにつなげて演奏することで新たにモデリングを作ることができてしまいます。
Kemperで使われている技術と同じです。これはGT-100にはない機能です。
サイズもGT-100に比べると小さいです。
スイッチが多いのでライブ中の自由度はGE250より優れていると思います。どちらも個性があり用途によっておすすめが変わります。
BOSS/GT-100を実際に使った感想
私は、jc-120での音作りが苦手でいつもスタジオではマーシャルを使用していました。
しかし、GT-100ではアウトプットセレクトという機能(アンプの種類、ライン接続などを選べる)があるので、その機能1ついじるだけで他の設定を変更しなくていい点がすごく助かりました。
初めて聞くようなエフェクトが得られるプリセットもあるため、いろいろ弾くことでエフェクターの使い方の勉強になりますよ。
断線などのトラブルもありませんし、思い通りの音を作れるのでこれ1台あれば十分だと思います。
BOSS/GT-100はこんな人におすすめ
足元をすっきりさせたい。すべてを1台で完結させたいという方におすすめです。
値段はやや高めではありますが、マルチエフェクターに興味がある方は下手に安いものを買わずに最初からGT-100を購入すれば間違いなく満足できるはずです。
設定がたくさんあるので、どうしてもうまく音が作れないという時でも調べれば解決手段が見つかるはずなので長く使い続けることが可能なので必ずこのエフェクターに投資した額の元が取れます。
ライブ、レコーディング、自宅練習すべての場面でハイクオリティなGT-100をぜひお試しください。
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